【World Massage Journey】と題して、世界のマッサージ・リラクゼーション手技73種類を一挙に紹介していきます。
日本国内・海外合わせて、世界中には何種類のマッサージ手技があるかご存じでしょうか?指圧、アロマオイルマッサージ、タイ古式、リフレクソロジー……数えればキリがないほどの種類のマッサージ療法が世界中に溢れており、各国で独自の進化を遂げ、人々に愛され続けています。
今日はそんな、世界各国で愛されているマッサージを、オイルからドライ、メジャーなものからマイナーなものまで、はたまたちょっとスピリチュアルなマッサージからカルトチックなセラピーまで、ありとあらゆるマッサージ・リラクゼーション・ボディワークを含めた73種類の手技を紹介していきます。
おそらく、情報量としては世界一となっておりますので、
「マッサージが好きだから色んな種類のマッサージが知りたい」
「人を癒す仕事に興味がるけど、どんな種類のマッサージを学べば良いかわからない」
「とにかく身体を楽にしたいけど、どのマッサージ店に行けば良いかわからない」
というあなたのお役に立てれば嬉しい限りです。
お知らせ
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本記事では、世界中のマッサージをできる限りたくさん紹介していきますが、もちろん全て紹介しきれてはいませんので、リストに加えたいマッサージがある場合はお気軽にご連絡ください。
かなり長文になるので、気になるマッサージをいち早く調べたい方は目次を開いてクリックしてください↓
オイルマッサージの種類
まずは、オイルを使用したマッサージを紹介していきます。
日本では指圧や整体が有名なので、衣服の上から施術をする「ドライマッサージ」がメジャーかもしれませんが、海外、特に欧米ではマッサージ=オイルマッサージが主流です。
使用するオイルはホホバ、スイートアーモンド、オリーブ、グレープシード、マカダミアナッツ、アルガン、スクワランなどが有名ですが、国やマッサージの種類、お店によって様々です。
上記のキャリアオイルに精油を配合したアロマオイルを使用したり、最近では水で簡単に洗い流せる水溶性オイルを使用したサロンも増えてきましたね。
女性の方に特におすすめですが、マッサージ初心者の方、「マッサージ=痛い」というイメージが強い方には、まずオイルマッサージを体験してみて、気に入ったらその他の色々な種類のマッサージを試して、ご自身の身体に一番合うものを見つけていくのが良いかと思います。
1. スウェディッシュマッサージ / Swedish Massage
オイルを使用した求心的なマッサージの基本となるのがこのスウェディッシュマッサージです。
マッサージの起源は古代エジプト・インド・中国など諸説ありますが、少なくとも4000年以上前から様々な地域や文明で普及していました。それが16世紀後半にフランスで医療として広がっていき、18~19世紀にスウェーデンで現在のスウェディッシュマッサージの基礎が出来上がり、ヨーロッパ諸国をはじめ世界中に広がっていきました。
特徴としては、オイルを使用し、指先などの末梢部から心臓に向かって施術を行う求心的なマッサージで、静脈やリンパの滞りを改善しその流れを促進する効果があります。
日本でも、アロマオイルマッサージ、オイルトリートメントなんて名前が良く使われていますが、手技のベースはスウェディッシュマッサージだと考えて良いでしょう。
「軽めのタッチでリズミカルにやや速いテンポ」で施術するのがスウェディッシュマッサージの特徴となります。
本格的に「スウェディッシュマッサージ」と謳ってるお店はなかなか日本ではお目にかかれませんよね。
言い換えると、しっかりとスウェディッシュマッサージとメニューにあるお店は、本格的に学んだ可能性が高いと思われますので、マッサージの“基礎“を体験したい方は足を運ばれてはいかがでしょうか。
スウェディッシュマッサージ
国:スウェーデン
テンポ:やや速め
圧:やや弱め
特徴:求心法、リズミカル、オイル使用
2. アロマセラピーマッサージ / Aromatherapy Massage
上記のスウェディッシュマッサージのテクニックをベースに、アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を用いて行うマッサージです。
アロマテラピーマッサージやアロマオイルマッサージとも呼ばれています。
マッサージ療法にアロマセラピーの効果も掛け合わせた素晴らしいトリートメントですね。
好みや体調に合わせてアロマオイルを選べるのも嬉しい限りです。
基本的にはスウェディッシュベースの手技にはなりますが、世界各国でその国の風土や人々の身体の特徴や気質に合わせた施術法になっているかと思います。
日本で受けるアロマセラピーマッサージは、強めの圧を好む人が多いので、スウェディッシュマッサージのようにリンパや静脈というよりも、筋肉にアプローチするやや強めの手技が多いように感じます。
また、国やセラピストによって求心法であったり遠心法であったり、肩や足から始まったりと千差万別なので、色々な人のマッサージを受けるのも楽しいですね。
アロマセラピーマッサージ
国:世界各国
テンポ:それぞれ
圧:普通
特徴:求心法(セラピストによっては遠心法)、アロマオイル使用、僕おすすめ
3. ディープティシューマッサージ / Deep Tissue Massage
ディープティシューマッサージは筋膜や筋肉といった、深部の組織にアプローチするオイルマッサージです。
指、手のひら、指関節、肘などを使って、強めの圧とゆっくりしたストロークで、コリやハリをほぐしていきます。
静脈やリンパを流すスウェディッシュや他のオイルマッサージとは違い、深部組織を狙って深い圧で刺激していくため、オイルの量は少なめで、本場アメリカでは、医療、リハビリ、スポーツマッサージの分野で多く取り入れている手技です。
ストロークはスウェディッシュのテクニックと重複するものも多いですが、筋肉組織や筋骨格の問題改善を重視したハイブリッドなオイルマッサージと言えるでしょう。
日本で本格的に受けようとしてもあまり見つけられないと思いますが、日本で受けられる一般的なオイルマッサージは、スウェディッシュとディープティシューの中間ぐらいの感じなので、「どうしてもディープティシューじゃなきゃヤダっ!」とヒステリックになることもないかと思います。
ディープティシューマッサージ
国:アメリカ
テンポ:ゆっくり
圧:強め
特徴:少量のオイル使用、オイルを使用しないことも、やや治療的
4. ロミロミマッサージ / Lomi Lomi Massage
ハワイの伝統的なマッサージ、ロコモコ、いや、マヒマヒ、、ん、違うな・・・あっ、ロミロミですね!
日本のマッサージスパやサロンでも結構見かけますよね。
天然の植物オイルを使用し、手のひら、前腕、肘と腕全体を巧みに使って、首から足先、はたまた指の先まで、流れるようなロングストロークで施術していくのが特徴です。
上手なセラピストさんのロミロミは、風や波の音とシンクロし、まるで美しいフラダンスを彷彿とさせる、そんな見ているだけで癒されるような神秘的なマッサージです。
本格的なロミロミになると、お祈りや呼吸法なども重視したスピリチュアルなマッサージとも言えます。
また、医療行為として行うものは、「カフナ・ロミロミ」とも呼ばれます。
ちなみに僕は、ハワイ滞在時に人気セラピストさんがいる個人サロンでロミロミを予約し、前日にビーチで昼寝→首肩とふくらはぎ大やけど状態の日焼け→結果、日焼けが痛すぎて背中~太ももまでしかマッサージ受けれず(+o+)
と、せっかくの流れるような美しいロングストロークのロミロミを受けられずといった大失態を犯したひと夏の bittersweet memory があります(T_T)
ロミロミマッサージ
国:ハワイ(アメリカ)
テンポ:流れるようにリズミカル
圧:弱め~普通
特徴:天然植物オイル使用、ロングストローク、スピリチュアル系
5. バリニーズマッサージ / Balinese Massage
バリニーズマッサージはその名の通り、インドネシアのバリ島で古くから伝わる伝統的なアロマオイルマッサージです。
中国やインドのアーユルヴェーダからインスパイアされたトリートメントで、手に溜めた気を送り込むといったハンドヒーリング的な側面も持ち合わせています。
サンダルウッド、ジャスミン、ジュニパー、ココナッツ、フランジパニ、ブラックペッパーなどの芳醇な香りも持つインドネシア原産の植物をブレンドしたエッセンシャルオイルを使用することでも有名ですね。
オールハンドで、ゆっく~りと深い圧をかけながらのロングストロークとストレッチを組み合わせた施術が特徴です。
比較的弱めの圧のスウェディッシュやロミロミでは物足りないという方におすすめかもですね!
強めの圧が好きな日本人にもぴったりでしょう。
ボディマッサージ以外にも、ルルールと呼ばれるボディスクラブや、ヘッドスパのクリームバスなんかも、バリ式のトリートメントとしては有名です。
バリニーズマッサージ
国:バリ島(インドネシア)
テンポ:ゆっく~り
圧:深~く
特徴:ゆっくり深いロングストロークとストレッチ、ややスピリチュアル系
6. アーユルヴェーダマッサージ / Ayurvedic Massage
「あ~、知ってる知ってる!インドのなんか大量にオイル使うマッサージでしょ?」
って感じに思っている人は、僕の勝手な脳内ビッグデータ上、40%ぐらいはいるかと思うのですが、アーユルヴェーダは、実はれっきとしたインド大陸の伝統医学なんですね。
アーユルヴェーダはもの凄く奥が深くて難解なので、正直、僕も全然把握しきれていません。。
興味がある&詳しく知りたいかたはwikiってみてくださいね!
とは言っても、完全放置プレーだと申し訳ないので、世界一簡単に「アーユルヴェーダマッサージ」を解説したいと思います。
瞑想やヨガや食事療法、薬草療法、霊的療法と、数多くあるアーユルヴェーダの治療法の中に、減弱療法(浄化法)ってのがあって、極限までに簡単に説明すると、体内の増えすぎた悪い気や、老廃物、病素、体液を排泄して浄化してあげましょーよ!
って、ことなんですけど、その浄化法の中に、アビヤンガとシロダーラがあるんですね。
他にもあるんですが、日本ではこの2つが有名かな?
アビヤンガ(Abhyanga)は全身オイルマッサージで、本来はバスティと呼ばれる浣腸のための前処置です。要は、前戯ですね。「はい、興奮しないよー。」バスティ(腸洗浄)が目的なので、毒素を大腸に集めるようにマッサージしていきます。
シロダーラ(Shirodhara)は額にあるチャクラ(第三の目)を開くために、おでこに華厳の滝のごとく果てしなくオイルを垂れ流す、そう、アレです。
両方とも温かいセサミオイルを使います。
では、何故このマッサージが広まって、日本でも「アーユルヴェーダ=インドのオイルマッサージ」のような認識が広まったかと言うと、ビーチに集まってたアメリカ人のヒッピーさんたちが、
多分こんな人たち↓
「ってかさぁ、アーユルヴェーダってめっちゃ神じゃね?」
「でもなんかチョー難いし、浣腸とか嫌じゃね?」
「じゃあさぁ、マッサージでチャクラ開きまくるってことにしたら?」
「お前、天才かよっ!まじイカしてんじゃん、それ!」
みたいな感じで(絶対違いますがw)青空マッサージを開催して、外国人に広まっていったようです。
日本でもアーユルヴェーダサロンやエステサロンで比較的お気軽にリラクゼーションとしての施術を受ける事は可能です。
ヨガや瞑想や腸洗浄なんかに興味がある方は本場のインドやスリランカに行けば、本格的な施術が受けられると思います。
僕もまだ未開拓な聖域なので、激しくプッシュはできませんが、そのあたりは自己責任でお願いいたします。
アーユルヴェーダマッサージ
国:インド、スリランカ
テンポ:ゆっくりと思いきや、意外と早かったりする
圧:普通
特徴:セサミオイル使用、スピリチュアル系、チャクラ開く系、ほんとは医学
7. リンパドレナージュ / Lymphatic Drainage
リンパドレナージュやリンパマッサージと聞くと、「むくみを取るめっちゃ痛そうなやつ」みたいなイメージありません?
実は大きな間違いでして、本来は皮下の浅い層を流れるリンパ液を心臓へと運び戻す、リズミカルでソフトタッチな手技になります。
マニュアルでは255g以下の一定の圧で施術していくとあるので、缶コーヒーのロング缶を転がぐらいのイメージでしょうか。
フランスやドイツではリンパ浮腫の改善のために医療の現場で用いられていますし、特にドイツでは医療保険の対象にもなっているほどの、れっきとした医療行為になります。
じゃあ、日本で流行ってるガンガン系のリンパマッサージは悪なのかと言うと、そこは微妙なところでして、確かにリンパドレナージュの正確な定義と照らし合わせると間違いではあるものの、むくみの改善や、顔痩せ、脚痩せを目的としていて、お客様がそれを求めているのなら、アリなのかなとは思います。
リンパドレナージュ
国:フランス、ドイツ、他
テンポ:リズミカル
圧:本来はソフトタッチ
特徴:求心法、実は医療系
ドライマッサージの種類
次に、オイルを使用しない、基本的には衣服の上から行うドライマッサージを紹介します。
東洋諸国では筋肉やコリ、ツボにアプローチする強めの手技が多いので、このドライマッサージが主流ですね。
オイルマッサージでも十分ほぐれますが、疲れのひどい方、コリの強い方はやはりこちらのドライ系のマッサージがおすすめです。
マッサージ以外の治療系の手技療法もここで紹介したいと思います。
8. 指圧 / Shiatsu
やっとここで登場しました!というか、させました。
我が国の代表的な手技療法【指圧】ですね。
元々は中国医学療法の推拿の技術の中の、押圧(acupressure)が発展したものと言われています。
簡単に言うと、全身にある(定められた)ツボを主に母指(親指)や他の4本の指や手のひらを使って押圧し、自然治癒力を高めますよって手技です。
命名者はかの有名な浪越徳次郎さんです。
純粋な指圧の施術を受けるには、治療目的になるので、あん摩マッサージ指圧師免許の国家資格を持った人にお願いしましょう。
ただ、この後紹介する整体やボディケアでも指圧の技術を応用した施術を受けることは一応可能です。
手技の特徴としては、経絡上にあるツボ(経穴)を真っ直ぐゆっくり深~く指圧していく感じですが、僕個人としては、痛みの原因となっているトリガーポイントやコリを直接ギューっと指圧されるのが、
痛気持ち良くて好きですし、実際にコリや痛みも解消/軽減されます。
実際に僕も長年セラピストとして働いていましたが、基本的なアプローチとしては後述する按摩や推拿の技術を用いて全身の筋肉や筋膜をもみほぐしていき、強めのコリやトリガーポイントに対してはゆっくり指圧してほぐしていき、仕上げにストレッチで流すといった流れの施術をしていました。
色々なマッサージの中に指圧のテクニックが応用されているので、奥が深い手技ですよね。
指圧
国:日本(中国)
テンポ:ゆっくり
圧:強め
特徴:服の上から、遠心法、指圧業をするなら国家資格必要、医師の診断書があれば保険適用
9. ボディケア・整体・もみほぐし / Body Care
これはちょっと入れるか悩みましたが、今の日本ではかなり浸透している呼び方なので、外せませんでした。
みなさんが街や温浴施設で見かけるほとんどのいわゆるマッサージ/リラクゼーション系のお店が、ボディケア・整体・もみほぐしのどれかをメニューに入れていると思います。
実際にはまだまだ呼び名がありそうですが。。
じゃあ、この3つの違いは何なのかと言いますと・・・
はい、ありません!
と言いますか、明確な線引きがないのでわかりません!が正解です。
では何故こうも呼び名がバラバラなのかと言いますと、指圧、マッサージと大々的に謳うには、あん摩マッサージ指圧師の国家資格が必要なので、
各店舗ごとに違った呼び名を使っているだけなのです。
要するに、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持っていないセラピストさんが行っている、マッサージ類似行為がこれに当たります。
実際には有資格者もいたりしますが。
無資格/有資格の話はややこしくなるのでここでは割愛しますが、無資格でも上手なセラピストさんは沢山いますし、有資格でも下手な施術をする人は山ほどいますということは断言できます。
手技については、ボディケアやもみほぐしという名前なら基本的に指圧やもみほぐしやストレッチを組み合わせた施術になるかと思います。
セラピストさんによって指圧系だったり、もみほぐし系だったり、何をやってんだかわかんない系がいたりしますが、そこは運次第です。
整体院と掲げていると少し微妙で、ボディケアやもみほぐしと同じか、場合によってはカイロプラクティックや骨格矯正系のお店だったりするので、不安な時は事前に「ボキボキやったりしませんよねぇ?」と電話で確認しましょう。
とにもかくにも、今現在日本で一番多くてメジャーなリラクゼーションマッサージと言えば、このボディケア・整体・もみほぐしとなるでしょう。
ボディケア・整体・もみほぐし
国:日本
テンポ:セラピストさん次第
圧:普通~強め
特徴:服の上から、店やセラピストさんによって手技はバラバラ、僕おすすめ
10. タイ古式マッサージ / Thai Traditional Massage
今、日本でも知名度が上がってきて人気のマッサージがこのタイ古式マッサージです。
名前の通り、微笑みの国タイの伝統的なマッサージですね。
「世界一気持ちいいマッサージ」(←誰が言ったか知ってる?)や「2人でやるヨガ」なんて言われています。
大きく分けてワットポー式(バンコク式)とチェンマイ式の2つの流派があり、基本的にはセン(経絡のようなもの)に沿って指圧し、ヨガのようにダイナミックなストレッチをかけていく手技になるのですが、ワットポー式は指圧多め、チェンマイ式はストレッチ多めと覚えておきましょう。
ちなみに僕は、チェンマイのマッサージスクールに1カ月通って資格を取ったりしたので、流れが美しいチェンマイ式が好きだったりしますが、体が硬いのであんまりアクロバティックなのはちょっと。。
さておき、僕は基本的に指圧やもみほぐし系のマッサージが好きなのですが、タイ古式マッサージのお店は雰囲気が良く癒される所が多いので、心身ともにリラックスしたい時はタイ古式のお店に行きます。
特に女性やデートなんかにもオススメです!
ボディケアだと圧倒的に技術重視になりますが、タイ古式マッサージやアロマオイルマッサージを受ける時はお店の雰囲気も重要ですね。
少々技術に難があってもそれだけで癒されたりします。
タイ古式マッサージ
国:タイ
テンポ:ゆっくり
圧:普通~強め(タイで受けると激痛な場合も)
特徴:服の上から(タイパンツ着用)、指圧とストレッチの融合
ワットポー式(バンコク式):指圧多め
チェンマイ式:ストレッチ多め、流れが美しい、僕おすすめ
11. 按摩 / Anma
「あんま」と呼びます。あん摩とも書きますね。
指圧と同じ日本の伝統的な手技療法で、業として行うには、あん摩マッサージ指圧師の国家資格が必要です。
按摩は中国発祥なのですが、中国ではより医療的になり「推拿」と呼ばれるようになりました。
推拿の技術を持ち帰り、日本で発展させたのが按摩と言えるでしょう。
第二次世界大戦後戦後、マッカーサーによって禁止されましたが、盲目者の権利を擁護するヘレン・ケラーの促しで禁止が取り消されたという逸話があります。
しかし現在では、なかなか按摩と掲げているお店はお目にかかれませんよね。
僕も按摩専門のお店は見た記憶がないです。
ただ、手技の特徴としては、なでる、押す、揉む、叩くが基本なので、ほとんどのリラクゼーション系マッサージ店(ボディケア・整体・もみほぐし)で、
この按摩のテクニックが取り入れられています。
特に揉捏法と呼ばれるテクニックは圧をかけながら筋肉や筋膜を動かす手技で、僕も好きです。
スポーツマッサージでこのリズムが速めの揉捏法を良く使っているイメージがありますね。
また、衣服の上から遠心的(心臓に近い方から、遠くに向かって)に施術していくのが特徴です。
按摩
国:日本
テンポ:やや速め
圧:普通
特徴:揉捏(もみほぐし)多め、服の上から、遠心法
12. 推拿(スイナ) / Tui na
スイナ、またはツイナと呼ばれ、漢方、鍼、気功と並ぶ、中国医学療法の1つです。
日本では中国整体とも呼ばれていますね。
日本の按摩の原型で、指圧にも多大な影響を与え、その他の手技療法や整体法の源流にもなった、King of 東洋マッサージです。
アジアンマッサージ界のラスボス的存在ですね!
揉捏系(もみほぐし)の手技をベースに、指圧やストレッチ、骨格調整のテクニックを駆使した、オールラウンドなマッサージ法で、流れは中国医学なので、心臓に近い方から末梢に向かう遠心法になります。
ターゲットとするポイントも筋膜、筋肉、コリ、ツボ、経絡と多種に渡ります。
僕が初めてお店で受けた本格的なマッサージは、意外にもこの推拿でして、アメリカの大学でスポーツ経営を学んでいるときに、友人とニューヨークのチャイナタウンにある、さびれた「Chinese Massage」の看板に導かれるように足を踏み入れたのが最初でした。その時の体験談はこちらで記事にしています。
この時の記憶がきっと頭の片隅にあり、大学を卒業して帰国後、就活で悩んでいる時に、あっ、マッサージやりたいかも!と思えたのでしょう。
少し余談がすぎましたが、僕の人生を変えたマッサージになります。
ただ、日本で上手なセラピストさんに出会うには、なかなか難しく、
根気よく中国整体系のお店に通い詰めて、相性の良い整体師さんを探すしかないでしょう。
推拿
国:中国
テンポ:やや速め
圧:普通~強め
特徴:揉捏(もみほぐし)多め、服の上から、遠心法、僕おすすめ
13. スポーツマッサージ / Sports Massage
定義は曖昧ですが、運動の前後や体のメンテナンスのために、スポーツ選手をケアするために行うマッサージをスポーツマッサージと呼びます。
日本では衣服の上から速めの揉捏法を多用した、按摩的なマッサージ方法がほとんどですが、アメリカやその他欧米ではオイルを使用したスポーツマッサージも多いですね。
筋肉の緊張をほぐしたり、ケガの予防の観点から、運動前に行うことも多いので、ゆったりリラックスというよりは、リフレッシュを目的とした施術になります。
イチロー選手も試合前には必ずマッサージを受けていましたよね。
ちなみに僕は、某バレエカンパニーでマッサージトレーナーをしていた時に、バレエダンサーさんにこのスポーツマッサージの施術をしていました。
僕はゆったりとしたリラクゼーション系のマッサージが好きだったので、なかなか難しかったのですが、上手なトレーナーさんは、筋肉をしっかりと捉えながら左右に動かすように揉捏をして張りを取っていく感じでした。
スポーツマッサージ
国:世界各国
テンポ:速め
圧:普通
特徴:怪我の予防や疲労回復のためのリフレッシュ系マッサージ
14. 足ふみマッサージ / Barefoot Massage
様々な呼ばれ方がありますが、手ではなく、足を使って全身をもみほぐしていくマッサージという定義で、足ふみマッサージとさせて頂きました。
海外では「Ashiatsu Massage」や「Barefoot Massage」と呼ばれることが多いです。
Chavutti Thirumal(チャブッティ・ティルマル)と呼ばれる、インドのロープを使った足ふみマッサージか、中国発祥の足ふみマッサージがルーツかと思われます。
僕の感覚では台湾式整体のお店で本格的な足ふみマッサージを受けられる印象ですね。
台湾式が有名だと思いますが、天井のバーを使ってバランスや圧の調整を行うので、アメリカでは「オリエンタルバーセラピー」なんて呼ばれたりもします。
日本でも、足圧(そくあつ)、足流療術、フーレセラピーなどと称した色々な流派があるようです。
海外では天井のバーを使用してベッド上での施術が主流ですが、日本はバーに掴まらず、床の上で行うものが多いですね。
足ふみマッサージ
国:台湾(中国)、日本、アメリカ、その他
テンポ:ゆっくり
圧:強め
特徴:流派によってそれぞれ、でも台湾式が有名かと
15. カイロプラクティック / Chiropractic
アメリカ発祥の手技療法です。アメリカや、イギリス、カナダ、オーストラリア、EU諸国など約40か国では、カイロプラクターとして、主に筋骨格系の障害を取り扱う脊椎ヘルスケアの専門職として法制化されています。
日本ではまだ法的な資格制度がないので、無資格のセラピストや、日本の民間資格のみの保有者(上記の国々の学位をもっていない人)でもカイロプラクティックとして開業できてしまいます。
これは法が整備されていないので、善悪の問題ではないのですが、本当に筋骨格系の障害や不調に悩まされていて、カイロプラクティックを受けたいという方は、しっかりお店の情報をチェックして、信頼できるカイロプラクターにお願いしましょう。
僕も腰が悪いのと、勉強がてら、2度ほどカイロプラクティックを受けたことがあるのですが、両方ともえらい目にあいました。
とは言っても、カイロプラクティックは身体の構造(特に脊椎)と機能に注目したれっきとした医療で、主に脊椎やその他の身体部位を調整(矯正)することにより、ゆがみの矯正、痛みの軽減、機能改善を図ることができるとされています。
簡単に言うと、首から腰までの脊椎のスペシャリストって感じですね。
首や腰をバキバキ、ボキボキのイメージが強い方も多いかと思いますが、実際は200以上の施術テクニックがあり、その施術方法も多種多様で、ソフトな手技も多いです。
カイロプラクティック
国:アメリカはじめ世界各国
特徴:治療・筋骨格矯正系、脊椎障害のスペシャリスト、日本では法的な資格制度なし
16. オステオパシー / Osteopathy
こちらもアメリカ発祥の手技療法です。正確にはただの療法ではなく、オステオパシー医学という医療哲学といったほうが正しいですね。
カイロと並び、指圧や整体などの日本の手技療法に多大な影響を与えました。
色々とカイロプラクティックと比較されることがあるのですが、もの凄くざっくり言うと、カイロプラクティックは主に筋骨格矯正に注力しているのに対し、オステオパシーは身体全体を1つのユニットとして捉え、筋、関節、神経、血液(動脈・静脈)、リンパ、脳脊髄液、諸内臓などを総合的に観察し、それを正すことで健康に導くという考えです。
まだ難しいよ、、と思う方は、「カイロプラクティック=整骨」「オステオパシー=整体」みたいな区別で覚えておくと分かりやすいかもしれませんね。
「医学的整体」と覚えてもしっくりくるかもですね!手技のテクニックも本当に多様で、カイロと重複する技術も多いのですが、その中でもオステオパシーには間接法と言って、痛みの出ない方向に動かして、極限までその筋を緩めて痛みから解放させるというテクニックがあるのが特徴です。
その他にも、筋筋膜リリースといったマッサージテクニック、頭蓋骨と脳脊髄液を調整するクラニオセイクラル、内蔵を調整する内蔵マニピュレーションなど様々なテクニックを駆使した治療法があります。
ちなみに本国アメリカでオステオパシーの4年生大学院を卒業すると、西洋医学医師と同様に正規の医師として認められます。
カイロプラクターは正規の医師としては認められません。
僕もセラピストとして働いていた時に、リラクゼーション以外で治癒を目的とした手技を勉強する際はなによりもこのオステオパシーの哲学や技術を参考にしていました。
僕には難しかったですが、オステオパシーを徹底的に学ぶことができたら、向かうところ敵なしの素晴らしい治療家になれるはずです。
オステオパシー
国:アメリカ、イギリスが有名
特徴:キングオブ手技療法/医療哲学、医学的整体、治療家なら勉強マスト
17. 柔道整復術(整骨/接骨)
一般の方にはなじみのない名前かもしれませんが、街中で見かける整骨院や接骨院で働いている先生が、この柔道整復の国家資格を持った柔道整復師となります。
日本独自の治療技術ですね。
柔術や柔道の技術を応用して、骨折・脱臼・捻挫・挫傷(肉離れ等)・打撲などに対して、手術なしで手技治療をしていきます。
そうです、本来ならば骨折・脱臼・捻挫などの治療をメインで行うのが整骨院/整骨院なのですが、まぁ普通は整形外科に行きますよね。
ですので、批判覚悟で分かりやすく言いますと、上記の治療院というよりは、柔道整復の国家資格のある治療的な整体院として見た方が現在では明確かと思います。
マッサージではなく治療を受けたいけど、病院だとちょっとハードルが高いという方は、整骨院/接骨院の先生に診てもらうのが良いですよ。
慢性ではない急性のケガに対しては、健康保険の対象になります。
柔道整復術
国:日本
特徴:治療系整体、整骨/接骨のこと
部位別マッサージの種類【足つぼ・リフレ・ヘッド・フェイシャル・お腹・腸】
ここでは全身以外の、足、頭、顔、お腹や腸に対して限定的に行うマッサージを紹介します。
全身の施術と組み合わせるとより一層リラクゼーション効果が増しますね。
僕は、足つぼでリラックスしてからの全身マッサージという流れが大好きです。
18. 台湾式足つぼ / Taiwanese Reflexology
巷でよく見かける「足つぼ」「足裏マッサージ」と言ったら大体がこの台湾式足つぼに当たるかなと思います。
僕の勝手な定義としては、足の裏の反射区を指の関節や腹を使って痛気持ち良い程度に刺激するって感じでしょうか。
反射区とは簡単に言えば、足の裏に全身の各器官や内臓に繋がるポイントが存在しますよってことなのです。
元々はアメリカの医師が反射療法として発表したものなので、東洋のツボとはちょっと違います。
両足裏をくっつけて、足裏側から見ると、親指は頭、土踏まずは胃腸みたいな感じで、全身と繋がってる感じですね。
やはり不調のある箇所の反射区を刺激すると痛かったりします。
その反射区を刺激することで、自然治癒力を高めたり、血行促進、免疫力アップ、疲労回復などに貢献します。
コース時間にもよりますが、大体は足裏から膝までマッサージするので、足裏やふくらはぎの疲労回復の他にも、足のむくみ解消にも効果的ですね。
台湾式は基本的に指の関節を使って、足の上から下に向かって刺激していきます。
スイス人宣教師が伝えたものが台湾中に広まっていき、ポピュラーになったようですね!
オイルを使用するお店もあるかもしれませんが、大体はフットマッサージ用のクリームを使います。
テレビの罰ゲームで見るような、あんな拷問はしませんので、安心してね(^-^)
台湾式足つぼ
国:台湾
テンポ:普通(僕はゆっくりが好き)
圧:やや強め
特徴:痛気持ち良い感じ、クリーム使用、僕おすすめ
19. 英国式リフレクソロジー / Reflexology
日本では、キャビンアテンダントの方がイギリスで受けたリフレクソロジーを日本に広めていったので、「英国式」と浸透していきました。
発祥のアメリカやその他世界各国では、単純にリフレクソロジーやフットマッサージとして普及していますね。
日本で行われている、いわゆる「英国式リフレクソロジー」の特徴としては、上記の台湾式と違い、クリームではなくオイルやパウダーを使用し、
主に指の腹を使って、足裏の下から上に向かってやさしく刺激していくマッサージになります。
本国イギリスでは、医療保険の対象だったり、ホスピスでの緩和ケアとして行われていたりと、医療の分野でも貢献しています。
この緩和ケアの分野は僕もすごく注目してると言うか、大切に思っていて、ちょっと身内の話になるのですが、僕の妻のお母さんが末期がんでの病床時に、妻がよく足裏マッサージをしてあげていたんですよね。
がんが肝臓にも転移していたので、全身、特に足にすごくむくみが出るのですが、さすがに病室のベッドで全身マッサージとなると、場所的にもお母さんの体力的にもしんどい面があるので、とにかくお見舞いの時は欠かさず足のマッサージをしてあげていました。
妻もセラピストだったので、もちろん技術的には上手だったのですが、毎日すごく喜んでくれていたと聞いています。
その時に強く感じたのが、この緩和ケアにおけるマッサージの素晴らしさで、患者のクオリティ・オブ・ライフへの貢献もそうですが、ただ単純に、技術は関係なしに、大切な人と触れ合い、「癒したい」と思う気持ちを伝え、その心を受け取る、その時間がとても美しく思えました。
きっと、いや間違いなく、妻にとってもお母さんにとっても、この時間はかけがえのない大切なものになったはずです。
皆さんにも、マッサージにはリラクゼーションや治療目的以外にも、人と繋がり、大切な時間を育むパワーがあるのだと知って頂ければ嬉しいです。
英国式リフレクソロジー
国:イギリス、世界各国
テンポ:ゆっくり~普通
圧:やさしめ
特徴:パウダーやオイル使用、緩和ケアにも貢献
※緩和ケアだから英国式じゃなきゃダメということではないです。台湾式でもハンドマッサージでももちろんOKです。
その他のリフレクソロジー
日本では台湾式と英国式のリフレが有名ですが、あくまで名称ですし、技術が融合したものもあるので、一概には「何式=これ」とは言えませんが、代表的な反射療法をさらっと紹介します。
20. 中国式足つぼ
ほぼ台湾式と同じと捉えていいでしょうね。イメージとしては台湾式よりも痛く、反射区を刺激するのにスティックを使用することもあるといった感じですが、大差はないかと思います。
21. タイ式フットマッサージ
タイ旅行で歩き疲れた時にしょっちゅう受けてました。タイの街中スパだと60分で2000円以下で受けられる所がほとんどなのでかなり重宝しています。
リフレや足つぼと書かなかったのは、現地で受けた感覚だと、あまり反射区は意識していない感じのマッサージだからです。
スースーするメンソール系のマッサージクリームとスティックも使用しますね。僕はくすぐったいので、「スティックはなしでお願い」と言っています。
60分以上のコースが多いので、足湯~足裏~ふくらはぎ~膝上~最後に首肩頭のマッサージって感じです。
この最後の肩もみは肘を使ったりするのでめっちゃ痛かったりします。
22. ドイツ式リフレクソロジー
リフレクソロジーのテクニックとしては英国式とほぼ変わりません。
ただ日本では「ドイツ式フットケア」として、角質・魚の目・タコ・巻き爪のケアやエステ系のメニューで展開しているサロンが多いですね。
23. ハンドリフレクソロジー
手の反射区を刺激する、ハンドマッサージです。さくっと受けられるのが良いですね。
24. 耳つぼ
耳のツボを刺激したり、ツボにシール式の置き鍼をしたりします。
鍼と言っても小さな粒をシールで貼るだけなので痛くはないですよ。
ピアスに見えるお洒落な耳つぼジュエリーや耳つぼダイエットなんかもありますね。
25. ヘッドマッサージ / Head Massage
頭や顔の筋肉をほぐしていくマッサージですね。
少量オイルを使用する場合とノンオイルのドライマッサージがありますが、基本的には頭や顔のツボ押しと、頭、顔、首辺りまでの筋肉をほぐしていくマッサージになります。
頭や顔も筋肉で覆われていますので、その頭のこり固まった筋肉をほぐすことで、頭痛の軽減やリラックス効果によるストレス解消、また、パソコンやスマホによる目の酷使やドライアイが原因で硬くなった目のまわりの筋肉をほぐすことで眼精疲労を軽減させる効果があります。
ストレス、デスクワークでの姿勢の悪化、パソコンやスマホによる疲れ目、その他にも気圧の低下によっても頭の筋肉は硬くなり、頭痛の原因にもなりますので、上記の症状が気になる方にはおすすめのマッサージになります。
ヘッドマッサージ
国:世界各国
テンポ:ゆっくりめが多い
圧:やや強め
特徴:ストレス、眼精疲労、頭痛の軽減に効果的
26. ヘッドスパ / Head Spa
ヘッドスパは日本で作られた造語ですが、頭皮のクレンジングや髪の修復などの頭皮ケアを中心としたヘッドマッサージのことを指します。
起源はインドのアーユルヴェーダの中のヘッドマッサージとされています。
最近ではリラクゼーションを目的としたドライヘッドスパをメインとしたヘッドスパ専門店も流行ってますね。
ちなみにですが、「寝落ち=気持ち良いマッサージ」ではないですからね!
僕の場合ですが、下手だったり合わない施術を受けている時こそ『苦痛だから寝よっと』と実際に寝ますし、上手なセラピストさんに当たった時には『寝てしまったらもったいないから絶対に起きててやる!』と思いますからねぇ。
結局は、気持ち良くてもそうでなくても、疲れてたら寝ちゃいます(;^ω^)
ヘッドスパ
国:名称は日本(ヘッドマッサージ自体は世界各国)
テンポ:ゆっくり
圧:やや強め
特徴:寝落ち系
27. クリームバス / Creambath
インドネシアの代表的な頭皮マッサージです。
天然のハーブやフルーツを配合したトリートメントクリームを使って頭のつぼを刺激したり、頭部の筋肉をほぐして血行を促進させます。
また、疲労回復などのマッサージ効果以外にも、頭皮の健康を保ち髪の毛に栄養を与える効果もあるので、髪の毛を健康で美しい状態に保ちたい美容女子は注目ですね。
他のヘッドマッサージもそうですが、頭以外にも首、肩、デコルテあたりまでマッサージすることが多いので、肩こりや眼精疲労、ストレス解消にも効果アリです。
クリームバス
国:インドネシア
テンポ:ゆっくり
圧:やや強め
特徴:トリートメントクリーム使用、美容効果大
28. インディアンヘッドマッサージ / Indian Head Massage
Champissage(シャンピセージ)とも呼ばれる、インドの伝統医学アーユルヴェーダの一部から派生したヘッドマッサージです。
激しさの中にも美しく流れるようなストロークが魅力的なマッサージです。
椅子に座ったまま行うのが主流のようです。(本格的なスパではベッドを使用するのかも?)
イメージとしては、理容室や美容室でシャンプー後に座ってやるアレの本格的バージョンです。
想像しただけで気持ち良さそうですね(^^)
僕も現地で受けたことはないので、複数のYoutubeなんかを観て勉強しましたよ。
アーユルヴェーダ由来なんで細かく言えば色々な知識やテクニックに基づいたマッサージなんでしょうが、結論を言いますと、うん、やっぱりシャンプー後のアレです!
インディアンヘッドマッサージ
国:インド
テンポ:リズミカル
圧:インドらしさと 繊密さと 力強さと
特徴:美容室のシャンプー後の座ってやるマッサージの本格的バージョン
29. フェイシャルマッサージ / Facial Massage
顔のむくみやたるみの改善、リフトアップ効果を期待した美容目的のマッサージになります。
マッサージサロンやマッサージスパではオールハンドで行うことが多く、上記の他にもリラクゼーション効果も期待できますね。
クレンジング→洗顔→マッサージ→パックといった流れを採用しているサロンが多いかと思われます。
世界各国のスパで、その地域特有のパックをするのも楽しいですよね!
エステサロンでは美容機器を使用して、毛穴ケア、ニキビケア、美白、保湿、しわやしみのケアなど、より本格的な美肌・スキンケアを目的としたトリートメントを提供しています。
フェイシャルマッサージ
国:世界各国
テンポ:リズミカル
圧:軽め
特徴:美容系マッサージ、エステでは本格的な美肌・スキンケア
30. コルギ(小顔マッサージ) / Golki Therapy
コルギ(骨気)はおとなり韓国発祥の美容マッサージです。
コルギは、骨と筋肉に圧力をかけ、血流を良くしながら骨の位置を矯正するというものですが、小顔効果が得られるとして大変話題になりましたよね。
基本的な流れは、「カウンセリング→リンパマッサージ→コルギマッサージ→パック」となります。
デメリットは「痛い」ということになりますが、顔面改革には痛みを伴うと小泉の純ちゃんも言っていたので、美にこだわる人は頑張りましょう。
僕も顔面肥大ぎみなので気になりますが、痛いのはイヤなのでやめときます。
顔でも脚でもそうですが、骨にまでアプローチしなくても、リンパや筋肉のコリ(顔面も筋肉で覆われています)を根気よく流すようにマッサージすれば、かなり細くなりますので、痛いのが苦手な方は無理をせずに。
コルギ
国:韓国
圧:めちゃ痛
特徴:美容系小顔マッサージ
31. 腸・腹部マッサージ / Abdominal Massage
お腹や腸に対して行うマッサージです。
腸マッサージ、腸セラピー、バウエルセラピー、欧米ではアブドミナルマッサージやストマックマッサージ、ベリーマッサージなど呼び方は様々ですが、主な目的は便秘の解消や腸の働きの改善、デトックス効果になります。腸をゆっくり大きくもみほぐすようにマッサージしたり、硬くなっている箇所を押圧したりします。
これ、実はもの凄く効果があって、僕も腸が詰まっていたり、硬くなっている時はセルフマッサージをよくやっています。
腹部マッサージ
国:世界各国
圧:やや強め
特徴:デトックス系マッサージ、便秘解消
32. チネイザン / Chi Nei Tsang
古代中国発祥の気功的な腹部マッサージです。
上記の腸マッサージとは違い、優しいタッチが特徴です。
臓器と会話をしながら感情や心と向き合うといった感じでしょうか。オイルは使用しません。
現在はタイ北部のチェンマイ郊外にあるタオガーデンがチネイザンの総本山になっています。
チネイザン
国:中国→タイ(タオガーデン)
圧:ベリーソフト
特徴:スピリチュアル系腸セラピー
33. マヤアブドミナルセラピー / Maya Abdominal Therapy
古代マヤ文明の腹部マッサージに基づき、健康、感情、精神的な癒しへの全体的なアプローチを取り入れたアメリカ発祥の腸セラピーです。
オイルを使用し、腸をゆっくり深くマッサージしていきます。
マヤアブドミナルセラピー
国:アメリカ
圧:深い
特徴:スピリチュアル&本格的腸セラピー
アイテムマッサージの種類
ここまではセラピストの手や足といった体の一部を直接触れるマッサージを紹介してきましたが、ここでは様々なアイテム(道具)を使用したマッサージ方法を紹介します。
手とはまた違った感覚や効果が得られたり、使用するアイテムによって相性があったりと、なかなか面白く奥深いので、是非あなたが気になるorあなたにピッタリのマッサージを見つけてみてください。
34. ホットストーンマッサージ / Hot Stone Massage
温めた石を体の不調部分に置いてその部分を芯から温めたり、オイルを併用してマッサージする施術です。
マッサージのストロークはスウェディッシュのテクニックがベースとなっています。
マッサージ効果と岩盤浴効果の両方が期待できるため、疲労回復やリラクゼーション効果の他、冷え性や生理不順といった女性特有の体調不要にも効果的です。
箇所によっては冷たい石も使用することがあり、温かい石との併用で血行促進にも役立ちます。
古代中国でお灸のように使用していたものが確認されていますが、ハワイやアメリカの原住民にも古くから伝わっていたようです。
現在のストーンセラピーの原型はアメリカのアリゾナ州のセラピストがネイティブアメリカンの民間療法をアレンジしたものだと言われています。
ホットストーンマッサージ
国:アメリカ、世界各国
テンポ:やや速め
圧:やや弱め
特徴:マッサージと岩盤浴のW効果
35. ハーバルボールマッサージ / Herbal Ball Massage
ハーバルボールもしくはハーブボールと呼ばれるタイの天然ハーブを使用した有名なマッサージです。
タイのショウガやレモングラス、こぶみかんなど、タイ産の天然ハーブ数種類を布で包んだものをハーバルボールと呼び、それを蒸して温めたものを使用して、体を温めたり、筋肉をほぐすようにマッサージしたりします。
ただポンポン押し当てるだけのセラピストさんもいますが、上手な方はハーバルボールで揉捏するように、筋肉をしっかりとほぐしていきます。
起源はアーユルヴェーダやチベットの民間療法と諸説ありますが、現在は東南アジア諸国のスパで受ける事ができます。
でもやはりタイが有名でしょう!
これ、僕の体と相性抜群でして、タイでマッサージの練習中に一度軽いぎっくり腰になってしまったことがあったのですが、本来なら急性のぎっくり腰は炎症が起きているため、冷やした方が良いのですが、腰を痛めたその日に有名なマッサージスパの予約を取っていて、キャンセルするのはもったいないので(←これいつものことw)、タイ古式は確実に無理だったので、腰に負担がかからないハーバルボールに変更しマッサージを受けました。
翌朝目を覚ますと腰痛がまるっきり無くなってるという、ペテン師もビックリするような事態が起こってしまったのです。
僕は高2の時に野球が原因でヘルニアになって以来、ずっと腰痛に悩まされていて、ギックリ腰も何度かやっているのですが、その度に鍼治療を受けてみたり、整骨院で電気を当ててみたり、マッサージを受けてみたりと色々試してみたのですが、どれも即効性はなく、『うむ、やはり炎症が引くまでは冷却と安静が一番だな』と思っていました。
その時も、『この具合だと3日は普通に動けないな』と観念していたのですが、まぁビックリしましたよね。
ハーブが良かったのか、セラピストさんが上手だったのか、未だに何が良かったのか説明はできませんが、とにかくその時の僕の体には「ハーバルボールマッサージ」がドンピシャだったということなのです。
それ以来、マッサージにしたって、治療法にしたって、薬や漢方だって、抗がん剤だって、人、仕事、音楽だって・・・すべてのことで「相性」って大事なんだなぁとつくづく実感しました。
言い換えると、万人に効く万能薬なんて無いってことなんです。
色んなことを試して、色んな経験をして、色んな失敗をして、自分に合ったものを見つければ良いのです。
答えは何通りもあるんです。
とまぁ、哲学者になった気分で語ってはみましたが、結局僕が何を言いたいかというと、ハーバルボール良いよ!ってことです。以上。
ハーバルボールマッサージ
国:タイ、東南アジア各国
テンポ:ポンポンポ~ン
圧:やや弱め
特徴:マッサージ+温浴+ハーブ効果、僕おすすめ
ネクストブレイク必至!タイ発【ハーブボールマッサージ】の魅力
36. 鍼 / Acupuncture
マッサージというか、治療ですね。
中国発祥で、主に中国、日本、韓国をはじめ、今では世界各国に広まっている治療法です。
鍼刺激によって、硬く緊張した筋肉を緩めて血行を促進させ、機能回復を図る作用があります。
日本では医師かはり師の国家資格が必要で、受ける側は医師の同意書があれば健康保険の給付対象になります。
日本で使用する鍼は非常に細いので、ほとんど痛みはありませんが、コリにピンポイントで入ると、チクっつとしたり、ズーンと鈍痛が走ったりします。
中国針は日本のものより太く硬いようです。
なんか破壊力がありそうですね。。
針麻酔で外科手術を行った記録もあるので驚きです。
日本で行う鍼治療ですが、技術的には、浅く刺したり、深く刺したり、刺したまま置いたり、すぐ抜いたり、電気を通したり、鍼の上に灸をしたりと様々です。
実は僕、この鍼治療は合わなかったりします。
基本的に気持ち良いマッサージが好きなので、先端恐怖症ではないのですが、なんとなく体がこわばっちゃうんだと思います。
それでも今まで10回以上は受けているのですが、あまり効果を実感できたことはありません。
ただ、セラピストとして指を使って施術している時は、どうしても届かない深部のコリに対しては、『こんな時に鍼があればなぁ』なんて何度も思ってきたので、やはりピンポイントに深部を狙える鍼治療は魅力的です。
相性が良い人には絶大な効果を発揮するのではないでしょうか?
近年では肌荒れの改善、バストアップ、スリミングといった美容を目的としたアメリカ発の美容鍼も注目を集めていますね!
特にリフトアップやむくみ、シワ、くすみの改善を目的とした美顔鍼が有名です。
鍼
国:中国、日本、韓国、世界各国
特徴:相性によっては効果大、僕はちょっと苦手、美容鍼も人気
37. 灸 / Moxibustion
経穴(ツボ)に対して、温熱刺激を与えることで機能を改善させることを目的とした治療法です。
中国医学、チベット医学、モンゴル医学で行われてきました。
日本にも仏教と共に伝来して、江戸時代に弘法大師が広め伝えた治療法ですね。
現在は灸師の国家資格が必要です。鍼と同じく、医師の同意書があれば健康保険の給付対象になります。
治療方法は、もぐさを皮膚に乗せて火をつける方法が一般的で、同じツボを刺激する点では上記の鍼治療と同じですが、急性の痛みや不調には鍼、慢性的な疾患には灸が選択されてきました。
これも効果は相性によって様々でしょう。
灸
国:中国、チベット、モンゴル、日本、他
特徴:ちょい熱い、効果は相性次第
その他のアイテムマッサージ
アイテムを使用したマッサージは、世界中くまなく探すとどんどん出てきそうですが、僕の調べた限りの種類を簡単に紹介します。
38. トークセン
タイの伝統療法です。木槌を使って、筋肉やセン(経絡のようなもの)をコンコンと叩きながらマッサージしていきます。
39. バンブーマッサージ
竹を使ったマッサージですね。意外とポピュラーで、インド、ベトナムをはじめ、いくつかの国で受けられると思います。
竹の棒を転がして筋肉をほぐしたり、叩いたりするみたいです。マッサージの効能的にはホットストーンマッサージに近いものがありますね。
40. カッピング
吸い玉とも呼ばれる中国の民間療法です。
体にカップをつけて、カップ内の空気を抜き、気圧を下げることによって、老廃物を体外に吸い出すという療法です。
火をつけて吸い出すこともあります。
効果の程は賛否両論ありますが、アスリートや有名人にも愛好家がいるぐらいですので、効く人には効くのでしょう。
ただ、施術後のビジュアルがアマゾン奥地に潜む原住民のようになります。
良い子は観覧注意です。
41. サボテンマッサージ
Hakaliと呼ばれるメキシコのサボテンを使用したマッサージです。棘は抜いてあるので痛くないようです。
効能はアロエに似ているんでしょうかね?炎症を抑えたり、保湿効果なんかがありそうですね。
42. べニックマッサージ
ロシアのサウナの中に行われるマッサージです。
Venikと呼ばれる、カバノキ、オーク、ユーカリの葉を束ねたものを、お払いのようにパンパン叩いたり、撫でるようにマッサージします。
鎮痛、抗炎症作用があるようです。
スパマッサージの一部としてはなかなか良さそうですよね。
セラピストが大変そうですが。。
43. かっさ(Gua Sha)
Gua Sha(グアシャ)やスクレイピングと呼ばれる中国のマッサージですが、日本では「かっさ」という名前がポピュラーですね。
天然石やステンレスでできたスプーンやコインのような形のかっさプレートで皮膚の経絡や反射区をこすって刺激することで、毛細血管に圧を加えて血液の毒を肌表面に押し出し、経絡の流れを良くするというもので、デトックス効果があるようですが、肌がただれたように赤くなります。
日本では美容目的でのソフトな手技が流行ってますね。
44. ルングマッサージ
東アフリカのRunguと呼ばれる木製のバトンのような形をしたスティックで、筋膜と筋肉に深い圧をかけながら力強いマッサージを行っていきます。
45. フィッシュスパ
ドクターフィッシュとも言いますね。
足の角質を魚に食べてもらうアレです。
衛生面上問題になってますねぇ。
46. ナイフマッサージ
中国4000年の歴史は伊達じゃありません。
探せば探すほど奇抜なマッサージがありそうですね。
包丁をチョッピングしながらマッサージしていくのですが、キャベツの気持ちを理解したい方には良いかもしれません。
47. ファイアーマッサージ
こちらも中国から。
もう、どうぞ大仁田厚さんばりにファイアーしてください。
48. かたつむりフェイシャルマッサージ
何処でやるんだよ!って調べたら、まさか日本でもやってたんですね。。
ロシア、イギリス、タイなんかでもちらっとやってるようですが…
韓国ではかたつむり由来のパックなんかありますが、もうそれで良くないですか?
49. スネークマッサージ
かなりヘビーがローテーションしちゃってますね。
イスラエル、ロシア、タイ、インドネシア、ブラジル、フィリピンあたりで受けられるようですが、、、ご愁傷様です。
その他のマッサージ手技【テクニック・ボディワーク・各国伝統マッサージ】
最後は上記のジャンルには分別できなかった、マッサージテクニックの種類や、ボディワーク、スピリチュアル寄りセラピー系マッサージ、各国の伝統マッサージ、対象を限定したマッサージなんかを紹介できたらと思います。
50. トリガーポイント療法 / Trigger Point Therapy
療法と言いますか、マッサージや治療のテクニックになります。
痛みの引き金(トリガー)となっているコリ(トリガーポイント)を探しだし、そこを刺激して痛みを取り除くテクニックです。
痛みの原因というのは、痛い箇所に限らないんですよね。例えば、頭痛の原因が肩甲骨付近のコリだったり、腰痛の原因がお尻の筋肉だったりという感じです。
そのトリガーポイントに対して、指圧したり、鍼をしたり、冷却スプレーをしたりして治療していくと、元の痛みから解放されるというものですね。
このテクニックはもの凄く効果的で、やみくもに筋肉やツボをマッサージまたは刺激するよりも、トリガーポイントを見つけてそこにアプローチした方が圧倒的に効率的で、痛みの解消にもつながります。
セラピストや治療家なら必ず勉強したいテクニックです。
【トリガーポイントとは】一覧マップ・効果・マッサージ法を解説
51. 筋膜リリース / Myofascial Release
これもマッサージや治療のテクニックです。筋肉と筋膜を合わせて、筋筋膜リリースとも呼ばれるオステオパシーの治療テクニックの1つですね。
筋肉やその筋肉を覆っている筋膜をほぐして、痛みや緊張を取っていくテクニックになります。
日本では話題が先行して、それを否定する治療家さんも見受けられますが、特に真新しいこともなく、れっきとしたオステオパシーの治療テクニックです。
筋膜は全身の筋肉を覆っているので、この筋膜の流れを理解すると、上記のトリガーポイントを探すのに大いに役立ちます。
リリースの方法としては、筋膜を引っ張るようにストレッチをしたり、つまんだり、押圧したりと、基本的なマッサージテクニックを活用しますので、トリガーポイントと一緒に勉強すると、より一歩先に進めるでしょう。
筋膜リリースの他にも様々な治療テクニックを知りたい方は、オステオパシーやカイロプラクティックの本で勉強するのが良いですね!
52. 運動療法 / Kinesiotherapy
キネシオセラピーや運動療法と言って、セラピストがクライアントの体を動かして不調を改善させる療法です。
ストレッチをかけたり、きつい方や楽な方に動かしたり、回したりといったマッサージのテクニックです。
クライアントの抵抗力を利用するマッスルエナジーテクニック(筋肉エネルギー法)や日本の操体法なんかもこの運動療法の1つです。
ちなみに、身体運動学という学問になるとキネシオロジー、あとはキネシオテープなんかも有名ですよね。
指圧や揉捏(もみほぐし)、ストレッチと共に勉強すべきマッサージテクニックです。
53. クラニオセイクラル / Craniosacral Therapy
日本語では頭蓋仙骨療法と書きます。
オステオパシーから派生した療法で、脳脊髄液におよる頭蓋骨のわずかな動きに着目し、非常に軽い外力を加えることによって頭蓋仙骨系の関節の動きを改善するというテクニックなのですが、ストレスや緊張緩和以外の様々な病気の治療への効果を示す科学的根拠はないとされています。
54. クラニオセイクラル・バイオダイナミクス / Craniosacral Biodynamics
上記のクラニオセイクラルをよりスピリチュアルにアレンジした療法といった感じです。
体と心と魂のつながりを実感できるような療法とでも言いましょうか。
ちょっと怪しげなのですが、実は僕、一度受けたことがありまして、結論から言うと、とても神秘的で心地よい体験ができました。
もっと簡単に言うと、瞑想状態に入ることができました。
本来の目的とは違うのかもしれませんが、このクラニオバイオを受けたことにより、瞑想状態を知ることができたので、その後、瞑想のテクニックを簡単にマスターすることができたので、スピリチュアルや瞑想なんかに興味がある人は面白いかもしれませんね。
55. ロルフィング / Rolfing
アメリカの生化学者によって考案されたスピリチュアルなボディワークです。
重力と調和した姿勢に調整することで身体のバランスを回復することを目指しており、呼吸法、運動法、筋膜リリースなどを組み合わせた10回のセッションを行います。
56. フェルデンクライスメソッド / Feldenkrais Method
イスラエル出身の物理学者が考案した運動療法です。
脳と体のつながりを再編成し、体の動きと心理状態を改善するとされています。
57. アレクサンダーテクニーク / Alexander Technique
身体の動作や感覚についての気づき(アウェアネス)を高めることで、自己をより理解し、身体の再教育を目指す心身技法です。
発案者がオーストラリアの舞台俳優であったことから、発声法や呼吸法のテクニックとして有名になりました。
著名な俳優や歌手もアレクサンダーテクニークのレッスンを受けたことでも知られていますね。
58. マッケンジー法 / McKenzie Method
日本でも何年か前に腰痛体操として有名になった、ニュージーランドの理学療法士が考案した運動療法です。
うつ伏せになって腰を反らす体操が有名ですね。
ただ、急性腰痛に対してはいくらか有効ではあるが、慢性の腰痛では効果が限定的であるとの調査結果もあるように、「マッケンジー体操でギックリ腰や腰痛が治る!」といった誇大広告を妄信的に信じるのはおすすめしません。人や症状によっては効果的で、健康回復のための自己管理方法としては良いかもしれませんが、腰痛の万能薬ではありません。
59. エサレンマッサージ / Esalen Massage
アメリカのカリフォルニア州にあるエサレン研究所で生まれた、スピリチュアルなボディワーク系オイルマッサージです。
波のリズムのようなゆったりとしたロングストロークや、揺らす技法、ストレッチが特徴的なマッサージです。
エサレン研究所は1960年代に起きたヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント(人間性回復運動)の最中「人が人としてより良く生きていくためには」「私達が潜在的に持っている能力を伸ばすためにはどうしたらよいのか」というテーマを追求する場所として設立されました。
ゲシュタルト心理学のフリッツ・パールズや、ロルフィングのアイダ・ロルフ、フェルデンクライス・メソッドのモーシェ・フェルデンクライスなど、様々な分野の先駆者達が集って、ワークショップが行われてきた場所です。
60. ハイドロセラピー / Hydrotherapy
水や温水、水圧を利用した療法を総称してハイドロセラピーと呼びます。
温泉療法やジェットバス、ホットバス、半身浴なんかもハイドロセラピーの一種と呼べるかもしれませんね。
61. アクアティックセラピー / Aquatic Therapy
一方こちらは、水中で行われるリラクゼーションやマッサージ、運動療法などを総称してアクアティックセラピーと呼びます。
62. ワツ / Watsu
ワツはアクアティックセラピーの1つで、深めの温水プールの中で、クライアントを優しく抱えながら、動かし、ストレッチし、マッサージをする1対1のセッションです。
アメリカのカリフォルニア発祥で、水中マッサージに瞑想の要素を取り入れた療法となっています。
63. タラソテラピー / Thalassotherapy
タラソテラピーはフランスのブルターニュ地方発祥の海洋療法です。
海水・海藻・海泥を用いて行う自然療法で、海水プールでのハイドロセラピー、海藻/海泥パックやマッサージなどのトリートメント、休憩や食事を含めた統合療法になります。
64. リメディアルマッサージ / Remedial Massage
オーストラリアの国家資格でもあるマッサージです。
エミューオイルやクリームを使用したりしますね。
スウェディッシュ、ディープティシューから、トリガーポイント、筋膜リリースと様々なマッサージテクニックを取り入れた治療的なマッサージです。
65. ヒロットマッサージ / Hilot Massage
フィリピンの伝統的なマッサージで、ココナッツオイルや温めたバナナの葉などを使用するユニークなマッサージです。
軽快な指の動きとリズミカルなストローク、力強さが特徴の東洋と西洋のテクニックを融合させたようなオイルマッサージです。
セブ島のスパではぜひ受けたいですね!
66. クメールマッサージ / Khmer Massage
カンボジアのマッサージです。
僕が受けた時は、タイ古式ともみほぐみを合わせたようなドライマッサージでした。
ワットポー式よりはソフトな印象で、筋肉をつまむような手技が多かった気もしますが、セラピストさんによるかもしれません。
カンボジア伝統のハーバルスチームサウナ「チュポン」も合わせて体験すると良いですよ!
67. ラオスマッサージ / Laos Massage
ラオスで受けられるマッサージですが、こちらもタイ古式に近いですが、ややソフトなマッサージです。
クメールマッサージに近いかもしれません。ラオスでもハーバルスチームサウナがおすすめですね。
ちなみに「ラオスの」ってスペルだとLaoになるので、ラオマッサージが正しいかも??
68. ビルママッサージ / Burmese Massage
ミャンマーのマッサージですね。
未経験ですが、速めのタイ古式って感じのようです。
69. ブリーママッサージ / Breema Massage
中東のクルド人が住む山村で生まれた、パートナーヨガとタイ古式マッサージを組み合わせたようなボディワークです。
その後アメリカなどに発展していった、ややスピリチュアル系のタイ古式といった感じです。
70. ハマム / Hammam
トルコのスパマッサージですね。
決して怪しきトルコ風呂ではありません。
基本的な流れとしては、スチームサウナに入り、大理石の上であかすり、最後に泡泡マッサージといった具合です。
71. 韓国式あかすり / Korean Body Scrub
皆さんにもおなじみの韓国式あかすりです。
垢すり自体は古くから、ローマ、トルコ、フィンランド、日本でも行われてきましたが、今は韓国が一番有名でしょう。
あかすり専用の手袋をはめてゴシゴシ垢を出していきます。
僕は敏感肌なので、結構赤くなっちゃいます。
本場の韓国では汗蒸幕(ハンジュンマク)という伝統サウナやよもぎ蒸しとセットで受けられるスパやサウナが街中至る所にあります。
72. ベビーマッサージ / Infant Massage
赤ちゃんに対して行うマッサージです。
親と子のスキンシップや愛情形成を目的としており、決して過度な期待を込めた間違った方法で行わないでくださいね。
73. マタニティマッサージ / Prenatal Massage
妊婦さんを対象にしたマッサージですね。
日本ではマタニティマッサージと普及していますが、欧米でははPrenatal Massage(プレナタルマッサージ)と呼びます。
妊娠中は身体もきつくなりますし、精神も不安定になるので、マッサージで心身ともにリラックスしたいですよね。
ただ、安定期以外に受けるのはやめておきましょう。
また、使用するアロマオイルや刺激するツボなど、様々な禁忌事項があるので、その辺りを十分に考慮して、信頼できるセラピストさんを選びましょう。
さいごに
最後までご覧頂きありがとうございました。
気になるマッサージや、勉強してみたい手技など見つかりましたでしょうか?
これを機に、色々なマッサージに興味をもって、実際に受けに行くも良いですし、勉強して働いてみるのも良いですし、彼氏や彼女、ご家族に試してみるのもアリかと思いますので、あなたの生活の一部にマッサージがプラスされ、少しでも日々の生活に癒しが訪れてくれれば幸いです。
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