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【揉み返しとは?】マッサージ後の痛みをどこよりも詳しく解説

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【揉み返しとは?】マッサージ後の痛みをどこよりも詳しく解説

マッサージや整体を受けた後に感じる痛み【揉み返し(もみかえし)】について、どこよりも詳しく解説します。

 

揉み返しとは何か?」「揉み返しが起こる原因」「揉み返しの症状」「揉み返しの痛みのレベル」についてわかりやすく説明していきますので、マッサージ後の痛みに困惑している方揉み返しが怖くてマッサージに行けない方揉み返しについて上手く説明できないセラピストの方は是非ご覧ください。

 

たろー

たろー

アメリカの大学でスポーツ経営を学び卒業。帰国後、温浴施設でのセラピスト業務、バレエカンパニーでのマッサージトレーナー、Googleオフィスでのマッサージ業務、リラクゼーションサロン経営などを経て、現在ブロガー&ライターとして、マッサージ、瞑想、ヨガなど、癒しや健康についての記事を書いています。

 

揉み返しとは?

揉み返し(もみかえし)とは、マッサージや整体を受けた後に起こる、筋肉の痛みのことを言います。筋肉痛のような痛みですね。

 

よく揉み返しは、「筋肉や筋膜の炎症だ」「強すぎるマッサージによって筋肉が傷ついている(損傷している)」「下手なセラピストによるマッサージのせい」「揉み返しは最悪だ」と言われることもあるのですが、これらがすべて正しいとは言えません。

 

なぜなら揉み返しは、筋肉痛発生のメカニズムによく似ており、筋肉が修復する過程で起こる正常なプロセスの一部であるとも言えるからです。

 

わかりやすく言うと、マッサージを受けてコリやハリがほぐれ、筋肉や筋膜が修復される過程において、軽い筋線維の引き裂けなどはあるが、それは筋肉がひどく損傷して炎症を起こしているわけではないということです。

 

これらがすべて悪だと言うのなら、運動や筋トレによる筋肉痛も悪だと言うことになってしまいます。

 

ただ、揉み返しによる激痛や、限度を超える頭痛などに関しては、揉み返しの範ちゅうを超えています。揉み返しの痛みのレベルや、良し悪しの判断材料は記事の後半で解説します。

 

【原因】揉み返しはなぜ起こる?

すでに述べたように、揉み返しの原因と、筋肉痛が起こるプロセスは非常によく似ています

 

普段、運動をしない人が、激しい運動や筋トレをすると必ず筋肉痛になるように、受け慣れていない人がマッサージを受けた際や、許容範囲を超える強さのマッサージを受けた時に、揉み返しによる痛みが起こりやすくなります。

 

これは、指圧やもみほぐし系のマッサージだけに限らず、整体、ストレッチ、タイ古式マッサージ、足つぼ、リンパマッサージ、ヘッドスパなど、様々なマッサージで起こり得ます。フォームローラーを使用した筋膜リリースや、テニスボールでのセルフケアでも、やり過ぎると揉み返しがきます。

 

やはり、強度の高いマッサージ、整体、ストレッチの方が揉み返しは起こりやすくはなります。

 

また、指圧などの直圧系のマッサージよりも、筋肉を捏ねるように揉む「揉捏」系のマッサージの方が、揉み返しが起きやすい傾向にあります。

 

【症状】揉み返しはどんな痛み?

通常の揉み返しだと、軽度の筋肉痛のような痛みのレベルです。

 

少し動かしただけで激しく痛むようなレベルではなく、患部に触れると多少の痛みを感じる程度が、通常の揉み返しの痛みだと捉えてください。それ以上の痛みですと、明らかに通常の揉み返しのレベルを超えているので、マッサージの圧が強すぎたと言えるでしょう。

 

【いつまで】揉み返しは何日で治る?

揉み返しは通常、マッサージや整体を受けた後の12時間以内に発生し、24~48時間の間で痛みが強まると言われています。

 

夜に施術を受けて、翌朝に痛みが出ている場合もありますし、2日後の朝に痛みを感じることもあるでしょう。

 

通常(軽度)の揉み返しですと、2日後を過ぎれば、だいたいの痛みは消えているべきです。

 

それ以上痛みが続く場合は、重度の揉み返しで筋肉の損傷が激しいと言えるでしょう、また、激痛を伴う場合は、ケガをしている可能性があるので注意が必要です。

 

マッサージ後の4つの痛みのレベル

マッサージ後の痛みが、揉み返しなのか、そうではないのかを判断する基準を解説します。

 

施術後に感じる痛みや不調には、4つのレベルがあると考えます。痛みの程度や対処法をそれぞれ説明します。

 

Level 1. 好転反応

好転反応とは、マッサージなどを受けた後の、症状が改善する前に一時的に心身に起こる不調のことを指します。「好ましい方向へ転ずる時の身体の反応」ということですね。

 

わかりやすい症状としては、「体がだるい」「頭が重い」「眠い」などです。頭痛を経験する方もいます。

 

好転反応は、マッサージ後の12時間以内に発生し、それから36時間程度続くことが大半です。

 

広くみても、好転反応が見られたクライアントの約7割が2日以内にその症状を自覚し、好転反応が続いた期間は長くても3~4日程度です。

 

この時に、痛みの症状が一時的に悪化したように感じる場合があります。それが好転反応か軽度の揉み返しかを判断するのは非常に難しいのですが、患部に触ると多少痛いというレベルなので、それほど心配しなくて大丈夫です。

 

好転反応の場合は、痛みよりも身体のだるさのほうが辛いでしょう。

 

マッサージ初心者の方、かなり疲労が溜まっていた方、長時間しっかりとしたマッサージを受けた方は、この好転反応の症状が強く出る傾向にあります。日々のセルフケアで疲労を少しでも取り除いておくと良いでしょう。

 

マッサージによる主な好転反応としては、だるさ、眠気、ほてり、発熱、下痢、発疹(湿疹、蕁麻疹)、咳などが有名です。

 

好転反応についての詳しい説明や対処法などは、下の記事で解説していますのでご覧ください。

【マッサージの好転反応】原因・症状・回復期間は?

 

Level 2. 軽度の揉み返し

軽度の揉み返しは、患部を押すと多少の痛みを感じるレベルです。

 

筋肉や筋膜が激しく損傷して炎症を起こしているわけではありませんので、特に対処法などは考えなくて良いでしょう。通常でしたら、2日後を過ぎればほぼ痛みは消えています。

 

では、軽度の揉み返しは全て悪なのでしょうか?

 

私はそうとは考えていません。

 

軽度の揉み返しレベルの痛みでしたら、コリがほぐれていく(トリガーポイントが消滅する)過程で致し方ないこともあると考えています。

 

痛みの原因となっているコリ(トリガーポイント)を効率的に消滅させるには、痛気持ちいい程度の刺激が必要になります。MAXの痛みが10(耐えがたい痛み)だとすれば、7ぐらいの痛気持ちいい刺激です。(もちろん、5~6程度の気持ちいいマッサージも十分効果的ですが、より確実にトリガーポイントを消滅させる場合です。)

 

トリガーポイントが発生していた箇所や、コリの強かった箇所を、7程度の強さでマッサージした後に生じる軽度の揉み返しは、そのコリや痛みが消滅していく過程で起こりうることです。トリガーポイントについての詳しい説明や、痛み解消のメカニズムについては下の記事をご覧ください。

【トリガーポイントとは】一覧マップ・効果・マッサージ法を解説

 

また、マッサージ慣れしていない方は揉み返しが起こりやすいですし、軽いマッサージを受けてもどうしても揉み返しが来てしまう体質の方もいます。なので、揉み返しがきたからといって、そのマッサージ師やセラピストが下手だとは一概には言えません。

 

マッサージの気持ち良さと痛みの関係

 

Level 3. 重度の揉み返し

では、何が問題なのかと言いますと、そもそもコリのなかった箇所、痛みを感じていなかった箇所を、必要以上に強くマッサージやストレッチをすることで起こる揉み返しはよろしくないということです。

 

これが重度の揉み返しです。

 

患部に触れると感じる激痛や、患部に触れなくても痛みを感じる場合は、重度の揉み返しと言えます。

 

筋肉に感じる痛みでしたら、それほど問題はありませんが、あまりに痛みが強い場合や、明らかに患部が熱をもっている場合は、適度にアイシングをして様子を見ましょう。3日以上経っても痛みが引かない場合は、ケガの可能性も考えられますので、医療機関を受診することをおすすめします。

 

良くない揉み返しを図で解説します。

適切なマッサージ圧とよくない揉み返しのメカニズム

上記の左肩のように、もともと10レベルのコリ(トリガーポイント)があったとしましょう。

 

そのコリに対して、適切な10レベルの圧でマッサージをします。※この時のマッサージの強さは、7/10の痛気持ちいい程度です。このマッサージ後に生じる軽度の揉み返しであれば、通常の反応なので問題はありません。

 

しかし、右肩のように、もともと5レベルのコリやハリしかなかった箇所に対して、左肩と同じように10レベルの圧でマッサージをするのが問題なのです。この時に感じる痛みは、9/10や10/10といった、痛みを必死に我慢するレベルや、耐えがたい痛みを感じるレベルでしょう。このような場合、重度の揉み返しが起こる可能性が非常に高くなります。

 

コリやハリが一切ない箇所(筋筋膜)に対して、10レベルのマッサージを行うことは、もはや論外です。

 

ある程度の経験をもったセラピストであれば、筋肉のコリやハリの硬さに対して適切な圧のマッサージを行うことは可能ですが、なかには強いマッサージの方が効くと間違った考えを持っている強揉み自慢のセラピストも少なからず存在しています。

 

そういったセラピストやマッサージ師にあたってしまった場合は、必ず強さの希望を伝えましょう。

 

8/10以上の痛みを我慢する必要は一切ありませんし、身体にとってもマイナスなことしかありません。重度の揉み返しが起こる可能性が高まるばかりか、身体が極度に緊張することにより、他の箇所に不調をきたすことも多々あります。

 

また、お客様の要望に応えて、必要以上の圧で施術を行ってしまうセラピストさんも多数見受けられます。きちんと説明して納得して頂ければ良いのですが、どうしても納得して頂けないお客様の場合は、お断りする勇気も必要です。

 

大丈夫です。お客様の身体を壊すのが、あなたである必要はありません。

 

Level 4. ケガ

耐えがたい激痛、また3日以上経過しても痛みが引かない場合は、迷わず医療機関(整形外科)を受診しましょう。

 

特に肋骨(肋軟骨)はヒビが入りやすいので、胸や肋骨が痛い、背中に激痛がある、呼吸が苦しいといった場合は要注意です。

 

そうならないためにも、お客・セラピストの双方が、必要以上の圧で施術されない・しないように徹底することが重要です。

 

マッサージ後の4つの痛みのレベル(好転反応~揉み返し~ケガ)

 

まとめ

マッサージを受けた後の痛みに困惑している方や、揉み返しが怖くてなかなかマッサージに行けない方、揉み返しについてお客様に上手に説明できないセラピストさんも多いことでしょう。

 

揉み返しについてはまだ解明されていないことも多く、完璧ではございませんが、上記の内容を多少なりとも理解しておけば、ある程度の不安は解消されると思いますので、忘れた時は再度読み返してみてください。

 

いずれにしても、必要以上に強すぎるマッサージやストレッチは、百害あって一利なしですので、そこだけは十分理解しておくことをおすすめします。

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