ピラティスは体を引き締め、必要な筋肉をつけ、姿勢を良くするのに効果的で、健康的な体を維持するのに役立ちます。
ランニングや水泳などの有酸素運動と比較すると、消費カロリー数が少ないため、ダイエットには効果がないと思われがちですが、ピラティスをフィットネスルーティーンに取り入れることで、健康的で美しいボディを作ることができます。
減量をメインに行う場合は、食事管理やその他の筋力トレーニング、ウォーキング、水泳、ランニングなどの有酸素運動を交互に行うことで、よりダイエット効果が高まります。
この記事では、「ピラティスって本当に痩せるの?」と疑問の方に、ピラティスのダイエット効果について詳しく解説していきます。
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研究結果からみたピラティスのダイエット効果
様々な研究で、ピラティスダイエット効果を裏付ける結果が報告されています。
2017年に行われた研究では、30歳~50歳の37人の肥満女性に8週間のピラティスを実践してもらいました。ピラティスを行わなかった人々との結果を比較したところ、以下のような効果が見られました。
- 体重減少
- BMIの低下
- ウエスト、ヒップの引き締め
徐脂肪体重(体重から体脂肪を除いたもの)には差がでなかったことを考えると、ピラティスによっての減量は、主に脂肪の減少によるものであることがわかりました。
2015年の研究では、59歳から66歳の閉経後の女性に12週間ピラティスを実践してもらいました。この研究では、脂肪の減少はあまり見られませんでしたが、腹部や腕、足の筋力は明らかに増加しました。研究者は、ピラティスと共に食生活を見直すことによって、ダイエット効果を最大化するだろうと結論付けています。
また、他の研究では、ピラティスが慢性腰痛や、怪我のリハビリに効果的である可能性が示されています。※怪我や痛みがある場合は、医師の指示のもとでピラティスを実践してください。
ピラティスでの消費カロリーは?
ピラティスで消費されるカロリーは、体重や難易度によって異なります。
例えば、68㎏の人が初級レベルのピラティスマットクラス1回50分を行うと、約175kcal、上級者向けのクラスでは約354kcalが消費されます。
また、マシンを使用したピラティスリフォーマーのクラスや、心拍数を上げるワークアウトでは、より多くのカロリーを消費することができます。
カロリーはダイエットにどう影響する?
体重を1㎏減らすには、約7,000kcalを消費する必要があります。
減量が目的なら、ピラティスに加えてウォーキング、ランニング、サイクリングなどの有酸素運動を行うと良いでしょう。また、低脂肪のタンパク質、全粒穀物、果物、野菜など、健康的な食事も大切です。
どのくらいピラティスをすれば効率よく痩せられるの?
始めたばかりの方は、週2、3回のピラティスを数か月の期間継続して行うことで、よい高いダイエット効果を感じられるでしょう。
また、慣れてきたら、ピラティスリフォーマークラスやピロクシング(ピラティスとボクシング)、ヨガラティス(ヨガとピラティス)などのコンビネーションクラスなど、より高度なピラティスのクラスにも挑戦してみてください。これらの全身を使ったクラスでは、通常のマットピラティスクラスよりも多くのカロリーを消費することができます。
体重を減らしたい人は、このような組み合わせのクラスに週2、3回参加し、他の有酸素運動や筋力トレーニングを組み合わせ、さらに健康的な食事をすることで、筋肉を鍛え、効果的に減量目標を達成できます。何事も短期間で劇的に痩せることはありませんので、継続した運動を行うことが重要です。
ダイエット以外のピラティス効果とは?
瘦せるだけではなく、ピラティスを実践することで、姿勢が良くなったり、筋肉がついたり、体幹が鍛えられたりと、健康的で美しいボディを手に入れるボディメイク効果が期待できます。
この効果の結果、体重に変化はなくても、全体的に引き締まって健康的になることによって、痩せたように見えることがあります。
体重の減少よりも、見た目の美しさを意識することが、より成功したダイエットと言えるでしょう。
ダイエットのコツ
ダイエットには運動も大切ですが、食事に注意することも同じくらい大切です。低脂肪のタンパク質、野菜、果物、全粒粉を使った健康的な食事を心がけ、自分の目標に合った食事計画を立てましょう。
いくら食事制限するとはいえ、健康維持のために、1日の摂取カロリーは1,000kcal以下にならないように注意が必要です。
「ヨガ vs ピラティス」どっちが痩せる!?
ヨガもピラティスも、消費カロリーに大きな差はありません。
初級レベルのマットピラティスとハタヨガで約150~175kcal、上級者向けのマットピラティスとホットヨガでは約354kcal、ハードなマシンピラティスやパワーヨガで約415kcalと、消費カロリーだけ見ればほぼ同等レベルですが、より筋肉にアプローチしたピラティスの方が、ボディメイクやシェイプアップにはやや有利と考えられます。
ただし、どちらも減量目的のエクササイズではなく、単純に痩せることを目指すのであれば、ランニングなどの有酸素運動と食事管理を併せて行う必要があります。
まとめ
ピラティスは筋肉を引き締め、体幹を鍛え、姿勢を良くするのに効果的なエクササイズです。全体の体をバランスよく鍛えることで、健康的で美しいボディを作ります。また、体を強化することで、腰痛やその他の怪我の予防やリハビリにも役立ちます。
体重を減らしたい人は、ピラティスとその他の有酸素運動、健康的な食事を組み合わせることによって、健康的・効果的なダイエットが期待できます。
初めての方は無理をせず、楽しみながらピラティスに取り組んでみましょう!
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