「整体師やマッサージセラピストになるには?」について解説します。
ここでのセラピストとは、国家資格を保持した治療行為を行うマッサージ師ではなく、癒しを目的としたリラクゼーションセラピストや整体師のことを指します。
整体師やセラピストになる3つの方法、年齢制限・性別・学歴、整体師やセラピストの将来性について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
【整体師やセラピストになるには?】3つの方法を解説
整体師やセラピストになるのに、学校や資格は必ず必要ということはありません。
必ず行かなくてはいけない学校もなく、整体師やセラピストと名乗るのに必須の資格もないので、どんな方でもセラピストになることは可能です。
特に正当な方法はなく、様々な道が考えられるのですが、一般的には「未経験で会社やサロンに勤めて社内研修やOJTでスキルを磨く方法」と「スクールに通って知識や技術を学ぶ方法」があります。
整体師・セラピストになるには
- 未経験で会社やサロンに勤めて社内研修やOJTでスキルを磨く
- スクールに通って知識や技術を学ぶ → 会社やサロンに勤務
- スクールに通って知識や技術を学ぶ → セラピストとして独立
(1)がお金もかからず、セラピストとしてデビューするには最短の方法です。
研修期間はサロンや会社によってまちまちですが、1~2カ月程度と考えておきましょう。
研修期間中の報酬も様々で、アルバイト契約の場合は研修期間中も時給が発生するところもあるでしょうが、業務委託契約の場合、研修期間中は無報酬がほとんどでしょう。
僕の場合は、「未経験でリラクゼーション会社入社(業務委託契約)→社内でボディケアと足つぼの研修(無報酬)→約1カ月で温浴施設でショートコースデビュー→職場でのOJTや研修で徐々にロングコースも入っていく」といった流れでした。
最初は20分や30分のコースのみで、入社から3カ月以内にはすべてのロングコースに入れる感じでしたね。
あとはどんどんお客さんをこなしてスキルアップしていくのみです。
僕は結局、最初の約2年間は無資格でセラピストを続けて、その後タイに1ヵ月ほど滞在して、タイ国政府公認のタイ古式マッサージ資格と、アロマオイルマッサージ・スクラブマッサージの資格を取得しました。
資格が欲しかった訳ではなく、経験を積んで行くうちに色々なマッサージを勉強したくなってくるので、働く前にスクールに通うか、途中で通うかの違いですね。
セラピスト求人サイトで圧倒的に有名なのは「リジョブ」です。未経験可のセラピスト求人情報がたくさんあるので、一度チェックしてみましょう。
(2)のように、初めに整体スクールやセラピスト養成学校に通ってしっかりと知識と技術を学ぶ方法もあります。
その場合でも、会社やサロンで勤務する際は少なからず研修期間は必要になってくるでしょう。
ここが結構重要なのですが、未経験で社内やサロンで研修を受けた場合、どうしても最初に教わる人の技術や知識に左右されてしまいます。
そして良くも悪くも、最初に身に付けた技術の癖や、マッサージ観というものは、なかなか後から大きく変えることは難しくなってきます。
僕はリラクゼーション大手の会社で講師もしていたのですが、下手な経験者ほど後から技術を教えるのに苦労しました。
正しい技術や知識を身につけたい方や、学びたいマッサージがはっきり決まっている方は、最初に信頼のおけるスクールに通った方が後悔はしないでしょう。
(3)は、勤務時間が確保できない主婦や子育て中の方で、スクールで学んでからすぐに自宅サロンなどを開業したい方の流れになります。
このような方もかなり多いかと思われますが、「スクールを卒業して民間資格を取得したら一人前」という訳にはなかなか行きません。
もちろん個人差はありますが、1年間しっかりとお客さんをこなして、やっと最低限のスキルが身につくといった感じですので、お客さんに満足してもらえるだけの施術ができるまではしばらく時間がかかることを理解して取り組んでください。
あとはどれだけ自分自身で勉強してスキルアップするか、また、どれだけ親身にお客さんに寄り添えるかが鍵になってきます。
ただ、すぐに自宅開業や独立を考えている方は、信頼のおける整体・セラピストスクールで学ぶことが必須条件になってきます。
年齢制限はある?
整体師やセラピストを目指すのに年齢は関係ありません。
僕は会社で新人の技術研修を担当することも多かったのですが、30代・40代の方も沢山いましたし、50代の方を教えたこともあります。
そしてどんどん上手になっていく方を沢山見てきました。
会社やサロンによっては年齢制限を設けて採用している所もあるかもしれませんが、年齢制限なく採用してくれる会社も沢山ありますので、決して諦めないでください。
セラピストは自分の心も人生も豊かにする素晴らしい職業です。
なによりも「やりたい」「なりたい」という気持ちがあれば、挑戦することに年齢は関係ありません。
「Never too late」です。
男性でもなれる?
もちろん男性でもリラクゼーションセラピストになれます。
僕も男ですしね。
バリバリ営業したり、デスクワークしたり、力仕事するだけが男の仕事ではありません。
やりがいのある仕事や、人を癒すことのできる仕事に憧れて、治療家ではないセラピストを志す人ももの凄く増えていますし、今後もどんどん増えていくでしょう。
まだ、需要は少ないですが男性のアロマセラピストも徐々に認められるようになってきました。
一緒に癒し系男子を目指しましょうw
学歴は関係ある?
整体師やセラピストに学歴は全く関係ありません。
高卒ですぐ勤めることも可能ですし、僕の知り合いでも中卒でバリバリ稼いでいる女性セラピストさんもいます。
僕はアメリカの大学を卒業していますが、そんな変わり種もいますし、有名な大学を卒業してリラクゼーションセラピストを目指す人もいるので、本当に色々なバックグラウンドや価値観の人達がいて、とても面白い職業です。
整体師・セラピストの将来性
整体師やセラピストの需要は今後ますます高まるでしょう。
少なくとも日本においては、このストレス社会が急激に改善されるとは到底思えませんし、少しでもストレスフリーで快適な生活を送りたいと、癒しを求める人は増えてくるでしょう。
ITの発達も無関係ではありません。
IT系企業やエンジニアが増えれば増えるほど、肩こりや腰痛に悩む人も比例して増えていきます。
僕もGoogleの社内でオフィスマッサージを行っていましたが、毎日100%マッサージの枠が埋まるほどの人気福利厚生サービスでした。
このように、身体のケアがどうしても必要なエンジニアさんは増えていきますし、社員の健康・メンタルヘルスの管理とモチベーション維持の為に、福利厚生としてマッサージサービスを取り入れる企業も増加するでしょう。
それに加え、高齢化社会に歯止めがかからない状況ですので、身体のケアが必要な高齢者の数は確実に増えてきます。
もちろん、テクノロジーやAI技術の進歩により、今よりも快適なマッサージチェアやマッサージ器は開発されるでしょうが、やはり「人対人」には勝てません。
そこを危惧するよりも、今後ますます増えていくであろう、格安マッサージ店に対して、自分の施術がどう差別化できるか、どれだけお客さまに寄り添い、最高の癒しを提供できるかが、あなたの整体師・セラピストとしての将来を握る鍵となるでしょう。
さいごに
整体師やリラクゼーションセラピストのなり方については以上になります。
本記事の内容も含め、「整体師やセラピストとは」「資格の種類」「セラピストのなり方」「やりがいや苦労」「仕事内容」「給料事情」「成功のヒント」「失敗しない方法」「おすすめスクール」まで、整体師やマッサージセラピストを目指す方向けに、失敗しない整体師・セラピストへの道を徹底的に解説していますので、興味のある方はこちらの記事をぜひご覧ください。
【失敗しない】整体師・セラピストへの道!おすすめスクールも
整体師やセラピストは、人の心と身体を癒すことができ、そして自分自身の健康や幸福度を高めることのできる、最も素晴らしくやりがいのある仕事だと僕は心から思っています。 「マッサージが好き」「人を癒したい」 ...
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