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「うまく瞑想ができない…」
「果たしてこのやり方で合っているの?」
「もっと簡単に深い瞑想状態に入る方法はない?」
そう感じているのではないだろうか?
昨今では、Googleをはじめとするアメリカの大企業の間で「マインドフルネス瞑想」や「ヴィパッサナー瞑想」が社内プログラムの一部として取り入れられていることもあり、瞑想もより身近な存在になってきている。
ただし、巷で取り上げられている”マインドフルネスセレブ気取りのなんちゃって瞑想ごっこ本”では、一生かかっても深い瞑想状態に入ることはできない。
そして、”深い瞑想状態”に入ることができなければ、体内で氣を操ったり、クンダリーニ上昇と覚醒をしたり、幽体離脱をしたり、自由に明晰夢を見たり、といったことは永遠にできない。
もう10年以上も前になるが、僕が初めて瞑想に取り組もうとした当時のイメージはこうだ。
「えっ?瞑想って座禅を組んで心を無にすることでしょ?」
もしかしたら読者の中にもこのようなイメージを持っている方もいるのではないだろうか。
このイメージこそが、「なんか瞑想って取っつきづらい」「瞑想って難しそう」と長年思い込まされていた最大の要因だ。
本記事を読むことでそのイメージは完全に覆されるだろう。
大丈夫。座禅なんて組む必要はない。
寝ながらでも簡単に瞑想することができる。
寝ながらとは言っているが、正確には横になりながらであって、決して眠ったまま瞑想することではない。
座禅を組まずとも、ベッドに横たわりながら気楽にできる瞑想だ。
そしてこの瞑想は、マインドフルネスセレブ気取りのなんちゃって瞑想ごっこではない。
しっかりと脳波の変化を感じ取る、深い瞑想状態に入ることができる方法だ。
僕も10年以上前、GoogleをはじめとするIT企業の間で「マインドフルネス瞑想」や「ヴィパッサナー瞑想」などが取りざたされていたこともあり、市販の本を何冊か買ったり、様々なブログを読んで瞑想法を勉強してみた。
しかし、本やブログを読んで大まかな理論はわかるのだが、実際にやってみてもいまいちピンと来なかったり、そもそも抽象的なことばかり書いてあって、具体的にどうやって瞑想状態に入るのか、また、瞑想状態に入るとどんな感覚になるのかが一切触れられていないことが多かった。
おそらく書いている本人が深い瞑想状態に入ったことがないので、具体的な方法や感覚がわからないのだろう。これではまた瞑想が取っつきづらく難しいものになってしまう。
実際にみなさんの中にも、瞑想の本は買ったが上手く行かなかったという人が多いはずだ。
「ん?これって瞑想できてるのかな?」と半信半疑のあなた、それはできていないぞ。
しかし、諦めるのはまだ早い。
本記事で、僕が瞑想2度目の挑戦で深い瞑想状態に入ることができた寝ながら簡単にできる瞑想のやり方を、できる限り具体的に、誰にでも分かりやすく解説していくので、諦めるならこの記事を読んで失敗してからで良い。
瞑想状態に入った時の感覚や、その後どういったことが起こるのかも、僕の実体験をしっかりお伝えしていく。
市販の書籍では理解できなたった人、表面上の薄っぺらい内容で実践に落とし込めなかった人は、ぜひこの記事を参考に寝ながら瞑想にトライしてみて欲しい。
そしてその先にある神秘的な感覚をぜひ体験してほしい。
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そもそも瞑想や瞑想状態とは?
「瞑想って座禅を組んで心を無にすることでしょ?」
僕も最初は完全にそう思っていた。
座禅を組んで、とにかく心を無にして悟りを開こうとすることが瞑想なんだと、がっつり思い込んでいた。
もちろん、瞑想には色々な種類があり、無にフォーカスしたものもあるが、昨今話題の「マインドフルネス瞑想」や「ヴィパッサナー瞑想」や「気づきの瞑想」とも言われ、ありのままの感情を受け入れ、自分の心や潜在意識をただただ観察するといった感じの瞑想法になっている。
僕が今日お伝えする瞑想法も、どちらかというとこの「気づきの瞑想」に近い。
Googleやその他の大企業が取り入れている「マインドフルネス瞑想」は、瞑想する行為自体が良しとされていると言うか、「マインドフルネスして頭スッキリさせたら仕事もはかどるっしょ!」的な、「瞑想=クール」な捉え方をされていると勝手に思っている。
僕がここで重要視しているのは、「瞑想する行為」ではなく「瞑想状態に入ること」だ。
どちらが正しいかの問題ではないが、瞑想=クールに捉えている方は、実際に瞑想状態に入ったことがなく、ただなんとなく瞑想して心を落ち着かせて満足している人が多いように感じる。
少し難しいかもしれないが、僕の言う「瞑想状態」とはなんぞや?について説明する。
瞑想状態とは、変性意識状態、半覚醒状態、まどろみの状態、レム睡眠状態などと言われることもあり、これらの状態時は、大体同じような脳内環境になっていると考えられる。
分かりやすく脳波で説明しよう。
δ波(デルタ波) 1~4Hz
デルタ波は脳の活動が一番ゆっくりな状態だ。
深い眠り、いわゆるノンレム睡眠の状態を指す。
もっとも身体を休息・回復させる能力があり、新生児や幼児には顕著に見られるが、年齢が上がるにつれ減少して行く。
したがって、睡眠時にこのデルタ波の状態を安定的に作り出すことができれば、質の良い睡眠、免疫力システム・学習能力・活動能力の向上に良い影響を与えることができる。
θ波(シータ波) 4~8Hz
ここが瞑想で目指すべき脳波の状態だ。
深い瞑想状態、変性意識状態、まどろみや半覚醒状態、レム睡眠状態の時に現れる。
身体は眠っているのに、脳が覚醒している状態を指す。
夢を見ている時にもシータ波が多く現れるが、この状態を瞑想で意識的に作り出すことで、感覚が研ぎ澄まされ、想像力・直観力が飛躍的に高まる。
潜在意識にアクセスするとかは、ちょっと僕にはよくわからないが、不思議で神秘的な感覚に包まれることは確かだ。
瞑想でシータ波に入る状態を増やしていけば、必然と良いデルタ波を作り出すことができるのではないかと感じている。個人的な見解だが。
ちなみに、この瞑想状態の時に色々と訓練というか、チャレンジを繰り返せば、クンダリーニ上昇&覚醒できちゃったり、明晰夢が見れたり、幽体離脱ができちゃったりする。
僕は明晰夢はたまに見れるが、まだ幽体離脱は成功していない。
α波(アルファ波)8~13Hz
アルファ波は、身体や心がリラックスしている状態だ。
ソファやベッドに横になってゆっくりしていたり、入浴中や気持ち良いマッサージを受けている時などはこの脳波の状態が多い。
なんとなく瞑想をしていたり、5分で出来る簡単瞑想法!みたいな瞑想ごっこをしている時は、脳波はアルファ波止まりだと思っている。
それでもリラックスは出来ているので、良いには良いと思うが、本当の瞑想状態はココではないですよってことだけ覚えておいて頂こう。
僕の場合だと、シータ波の瞑想状態に入るまでに最低10分はかかる。
長いときは30分以上かかることもあるし、身体が疲れていたり調子の悪いときには、瞑想状態に入れずに諦めることもある。
瞑想の達人なんかは一瞬で入れるのかも知れないが、少なくとも5分とか3分で出来る!なんてのは、あんまり信用しなくても良いかと思う。
β波(ベータ波) 12~24Hz
通常の活動時の脳波はこのベータ波の状態だ。
仕事中だったり、勉強中だったり、起きている時に行っているほとんどの活動が、この脳波の状態という理解で良いだろう。
周波数が高く、緊張感のある状態なので、この状態があまり長く続くと、過度な不安を招き、ストレスが溜まっていくという連鎖になる。
なので、脳を休ませてあげる為にも、アルファ波・シータ波・デルタ波になれる時間をできるだけ確保する必要がある。
ちなみに、よくスポーツの場で耳にする「ゾーンに入る」というのは、ベータ波での活動時に脳波をアルファ波に近づけることで、余計な緊張が解けて感覚が研ぎ澄まされるので、ボールが止まって見えたり、相手がスローモーションに見えたりという現象だ。
この脳波をコントロールする訓練も最近増えてきている。
γ波(ガンマ波) 24~70Hz
ガンマ波については、まだまだ解明されていないことも多く、以前はベータ波の一部とされていたが、通常活動の中でも特に脳が高い周波数でハイスピードに動いている時に、このガンマ波の特徴が見られる。
通常の深い瞑想時には脳波はシータ波になっていると思うのだが、レム睡眠時や、高位の僧侶が行っている瞑想時には、脳波がガンマ波を示すことがあるようだ。
身体は休息しているのに、脳がフル回転している状態だろうか?
この領域は僕にはまだわからない。
おさらいすると、今回の瞑想で目指すべき状態は、リラックス時のアルファ波と、深い睡眠時のデルタ波の間にある、シータ波の状態だ。
この感覚をつかめて、初めて「瞑想状態に入れた」と言うことができるだろう。
寝ながらでも瞑想ってできるの?
もちろんできる。そのためにこの記事を書いている。
僕も初めは、座禅を組んで心を無にするのが瞑想だと思っており、みなさんの中にもそのように瞑想を捉えていた人も多いのではないかと思う。
結論を言ってしまえば、瞑想状態に入ることができれば姿勢は何だって良いのだ。
寝てもいいし、座ってもいいし、達人は歩きながらでも瞑想しちゃっている。
実際に僕も、しょっぱなから座禅など組まずに、寝ながらの瞑想にチャレンジし、あっさりと2回目のトライで深い瞑想状態に入ることができた。
初めから座禅を組まずに寝ながら瞑想に挑戦した理由は、僕が元々ヘルニア持ちで腰が悪かったからだ。
しかし瞑想の本だったりを読むと、座って骨盤を立てることが重要みたいなことが書いてある。
これ、腰が悪い人には絶対に無理だ。
しまいには、ベストは結跏趺坐(けっかふざ)とかいう、股関節かたい人には絶対不可能な姿勢を推奨してきやがる。
この時点でやる気はストロングゼロだ。
なんか悔しくて色々探してみると、何やら寝ながらやる瞑想法もあるということが分かり、横になりながら色々な呼吸法を試してみたら、2回目(2日目)で意外と簡単にできちゃったという感じだ。
今までの躊躇してた時間を返して欲しい。
僕が参考にしたのは、シャバーサナやヨガニードラの時の仰向けで寝る姿勢だ。
瞑想の方法としては、サマタ瞑想やヴィパッサナー瞑想のやり方に沿って、とにかく呼吸に集中して、浮かんできた思考や感情をありのままに受け止め、また呼吸に集中して瞑想状態に入っていくという方法だ。詳しくは後ほど解説する。
一度瞑想状態がどんな感覚なのか分かれば、その後は横向きでもできるし、座ってでもできる。
(今でも座位だと体が痛くなって集中できないので、座って瞑想する時は、あぐらをかいて壁に背中をつけてやる。)
要は、自分が一番リラックスできる状態で行った方が、良い瞑想ができますよってことだ。
無理な姿勢でやると集中などできたもんじゃない。
【寝ながら瞑想のやり方】僕が2度目の挑戦で深い瞑想状態に入れた方法
ここからやっと実践方法に入る。
お待たせいたしました、お待たせし過ぎたかもしれません。
この寝ながら瞑想は、僕が実際に行っている、色々な瞑想法を僕なりにアレンジし、意外と簡単に深い瞑想状態に入ることができる、完全にオリジナルなやり方である。
目的は深い瞑想状態=脳波がシータ波の状態に入ることなので、リラックス方法やストレス解消法などとは少し様子が変わってくるので悪しからず。
とは言え、ここまで具体的に瞑想状態に入るやり方を解説している瞑想本やサイトはあまり見かけないので、ぜひ参考にしてみて欲しい。
最初は丸パクリで真似しても良いかと思うが、合わない時はあなたなりにアレンジして、無理なく楽しく取り組むのがベストだ。
1. ストレッチ・ヨガ・マッサージなどで身体の緊張を解く
実はここがすごく重要になる。
深い瞑想状態に入るためには、全身の緊張が解けている必要があるのだ。
そこで重要になってくるのが、瞑想前にストレッチやヨガやマッサージを受けて、しっかりと筋肉のハリやコリを取って弛緩させ、全身をリラックスした状態にしてあげるということだ。
このステップを踏まずに、ないがしろにしていると、なかなか瞑想状態に入れなかったり、入ったとしても筋肉のこわばりが邪魔をして、良い瞑想ができなかったりする。
本来、ヨガで行っているアーサナと呼ばれる様々なポーズも、最終目的である良い瞑想を行うための、ウォーミングアップ的なものだ、、たぶん。違ってたらごめんねー(@^^)/~~~
初心者が初めから本格的なヨガやマッサージを受ける必要は無いかと思うが、せめて簡単なストレッチぐらいは行って、ご自身の気になる部分はいくらか楽にしておかなければいけない。
2. 瞑想する環境を整える
次に、瞑想する環境を整えよう。
僕のこの瞑想法は、寝ながら仰向けを推奨しているので、あなたがいつも寝ているベッドや布団の上で行うのがベストだ。
枕も使用しても構わないが、なるべく腰から頭までは真っ直ぐなるようにしたいので、枕が高すぎる場合は外してしまおう。
あと、できるだけ部屋には一人の方が良い。
パートナーが居てもできなくはないが、途中でいびきをかかれたり、寝言なんか言われた時には、一気に瞑想が解けてしまう。まぁ、なるべくはといった感じで。
それと、事前にトイレは済ませておこう。瞑想中に尿意が襲ってきたら中断するしかない。
その他は好みになるが、ヒーリングミュージックなどの音楽をかけるのもアリだし、あなたが好きなアロマを焚いても良い。
音楽は、Youtubeで「瞑想 音楽」などで探せば沢山でてくる。途中で広告が入るのは頂けませんがね。
音楽も香りも、自分が心地よいと思えるのであれば、なんでもOKだ。
3. 仰向け(シャバーサナのポーズ)で寝る
ここまで来たら事前準備は完成と言って良い。
仰向けになって瞑想を始める姿勢を整えよう。
初心者の方におすすめなのが、シャバーサナと呼ばれるポーズだ。
まぁ、なんの変哲もない仰向けの姿勢である。
脚は軽く開いて、腕は少し体から離すようにして、手のひらを上向きにしよう。
手のひらは上向きがベターみたいだが、ぎこちないようだったら、横でも下でもそれほど問題はない。
握り方はグーでもパーでもなく、自然な感じで大丈夫。
目は、半眼と言う半目開きが良いとか言われていたりするが、全然閉じちゃってOKだ。
あまり力を入れず、自然な感じで目をつむろう。
できれば最初のうちは体に余計な圧をかけたくないので、布団や毛布はかけずに行った方が良い。
うん、初めの姿勢はこんな感じでバッチリだ。
後々でてくるが、お腹の下のほうにある丹田に意識を向けることが多くなるので、おへそのちょっと下あたりに、そっと左手か右手、もしくは両手を添えても悪くはない。このあたりは、何度か瞑想を繰り返していくうちに意味がわかってくると思う。
もしこの時点で、体や顔が痒かったりしたら、スッキリするまでかいておいてね!
なるべくストレスフリーな状態で瞑想に移ろう。
4. 深呼吸を3回して全身の力を抜く
いよいよ瞑想の開始だ。
まずは大きく深呼吸を3回して、全身の力を抜いていく。
この深呼吸を含め、これから行うすべての呼吸は「鼻呼吸」になる。
口呼吸は一切しない。
すべて、鼻から吸って、鼻から吐く、「鼻呼吸」だ。
理由は色々あるが、ここは四の五の言わず、鼻呼吸で行ってくれ。
まず、鼻から大きく息を吸う。
10が限界だとしたら、8ぐらいを目処に大きく吸おう。(10まで吸うとちょっと苦しいので、大きく吸って自然に止まる8ぐらいの感覚で大丈夫)
この時のイメージとしては、肺(胸)いっぱいに空気を吸い込んで、膨らませる感じだ。
肺(胸)に8ぐらいまで空気をいっぱい吸い込んだら、3秒ほどそのままストップする。
心の中で「イチ、ニ、サン」と数える感じで良い。
そのまま今度は、ゆーーーっくり鼻から空気を吐き出していくのだが、この時に、肺に溜まった空気を、ゆっくり「丹田」に落とし込んでいくように意識して、空気を完全に吐き切ってほしい。
はい、でました!「丹田」です。ここはスーパー重要スポットだ。
丹田呼吸とも言うが、この丹田を意識して呼吸することがかなり重要になってくる。
この呼吸法は、胸式呼吸と丹田呼吸を合わせたようなやり方でもある。
もう一度説明する。
鼻から吸って鼻から吐くが、意識は、肺いっぱいに溜まった空気を、ゆーーーっくり丹田に落としていきながら、すべて空気を吐き出していく感じだ。
うまく丹田に空気を落とし込めれば、身体の力が抜けていく感覚が掴めるかと思う。
丹田に空気を送る時に、全身の力が抜けるようなイメージ、もしくは「力抜けろー」みたいに心の中で唱えても良い。
分かりやすく秒数で説明すると、
4秒で大きく吸って、3秒止めて、8秒ぐらいかけてゆっくり吐き出していくぐらいの感覚だが、あまり秒数にはこだわらなくて良い。
大きく吸って、ちょっと止めて、ゆっくり吐き出すぐらいの感覚でOKだ。
快眠のための呼吸法に「4-7-8呼吸法」という有名なものがあるが、僕の感覚では、7秒息を止めるのはちょっと苦しい感じがするので、「4-3-8」ぐらいがやっぱり丁度良い気がする。
まぁ、ここは好きにアレンジして結構。
ここまでが1回の深呼吸になる。
これを3回繰り返すのだが、「全身の力が抜けたなぁ」「心が落ち着いたなぁ」と感じるまで、4回、5回と行っても良い。
5回もやれば、十分リラックスできているとは思う。
ココがポイント
- 4秒かけて鼻から大きく息を吸い込んで(8/10ぐらい)胸いっぱいに溜め込む。
- 3秒間息を止める。溜まった空気を丹田に落とし込むように、8秒ぐらいかけてゆっくりと鼻から息を完全に吐き切る。
4-3-8呼吸法と覚えよう!
5. 呼吸法で身体の各部位の緊張を解放する(毛細血管を開く)
ここまで来たら、だいぶ心は落ち着き、全身の力は抜けているかと思う。
ここからは、より身体の各部位にフォーカスして、呼吸により完全に緊張を解いていく。
参考にした呼吸法があったのだが、名前は失念してしまった。
それを僕なりにアレンジした呼吸法になるのだが、最近調べてみたら眠りのヨガと言われている「ヨガニードラ」でも同じような呼吸法があるようだ。
実際にやったことはないので詳しくは不明だが、世界中探したら同じようなテクニックの呼吸法は見つかると思うので、あながち間違った方法ではなさそうだ。
まず、鼻から大きく吸って肺を膨らませるまでは、先ほどの深呼吸と同じだ。
8ぐらいまで吸って、3秒ほど止めて、今回は丹田ではなく、各部位に向かって空気を送り込んでいく。
例えば、左足を意識する場合は、肺で溜めた空気を、左脚を通って、左の足先に向かってゆっくり落とし込んでいく感じだ。
上手にいけば、足や足の指先がピリピリっとして温かくなる感じが分かる。
これを「氣」だと言えば「氣」なのだろうが、解剖生理学的に言うと、毛細血管が開いて血流が良くなったということだろう。
毛細血管と神経も密接に関わってくるので、毛細血管が開くと同時に神経に何かしらの作用が起きていることは想像できる。
毛細血管は全血管の99%を占めており、全長でいうと地球2周半ぶんぐらいになるという。
これが身体全体をネットワークのように張り巡らされているのだが、活動できていない毛細血管がかなりあるようなのだ。
加齢と共にどんどん衰えていくのははっきりしており、冷え性なんかの人は完全に末端の毛細血管が休業状態なわけである。
この死にかけの毛細血管をゴースト血管と言うらしいが、この呼吸法で、ゴースト血管の復活祭を開催しちゃってくださいってことだ。
なので、呼吸しながら各部位の毛細血管を開いて、血行を良くしてあげる感覚で行っていこう。
これだけで冷え性や鼻づまりが改善する人もいるのだから侮れない。
正直順番はどうでも良いが、僕の場合は、
左足→
右足→
左手→
右手→
7つのチャクラを下から順番に
といった感じだ。
各部位1回の呼吸で良いが、毛細血管が開いた感じがしなかったり、ピリピリや温かくなった感じがしなかった場合は、同じ部位を何度かトライしよう。
「おいおい、チャクラ出てきちゃったよー。スピリチュアルはついていけないよー。」と諦めるにはまだ早い。
ヨガ的にはチャクラだが、西洋医学的にも重要な器官なので、スピリチュアルに明るくない人は医学的に捉えて大丈夫だ。
チャクラはこんな感じになっている↓
両足、両手を解放させたら、チャクラを下から順番に解放していくので、まずは第1チャクラである会陰に空気を送り込む感じに呼吸する。性器と肛門の間だ。
この辺りの毛細血管が開いて温かくなったなぁと感じたら、次は第2チャクラの下腹部(おへその下)にある丹田を開いていく。
次は第3チャクラの胃やみぞおち付近→第4チャクラの心臓(胸)→第5チャクラの喉→第6チャクラの眉間の奥にある松果体(鼻の奥って感じでも良い)→最後に頭頂部を開いてこのチャプターは終了だ。
ここまでで、大体5分~10分ほど時間が経っていると思う。
ココがポイント
- 4-3-8呼吸法で全身の各部位の緊張をほどいていく。※毛細血管を開くイメージ
- 左足→右足→左手→右手→第1チャクラから順番に第7チャクラまで
ここまで来ると、いや、ここまで来る前に、大体の人は眠っちゃっていると思う。
僕も寝る前に瞑想しようとすると、結構な確率で寝落ちしちゃいますw
でも、僕はそれはそれで良しとしている。
みなさんも途中で寝落ちしちゃうことも多々あると思うが、
「あー瞑想失敗しちゃったー、、、」
とネガティブにならずに、
十分リラックスして熟睡できたのだから、良いことなのだと常にポジティブに捉えよう。
どうしても寝落ちしちゃう人は、最後の方で「寝落ちしない裏技」をお伝えするので、もうちょっと待っててね。
6. ひたすら呼吸に集中して瞑想状態に入るのを待つ
5で全身の各部位をリリースしたら、後はひたすら呼吸に集中して瞑想状態に入るのを待つだけだ。
この時の呼吸は、今までのように、大きく8まで吸ってゆっくり吐く、のような意識はしなくて結構。
あるがままに、自然体な感じで鼻呼吸を繰り返していくと良い。
胸に空気を溜めるという意識も捨てて構わない。
ただ一つだけ、どこかのチャクラに意識を向けて呼吸するようにしよう。
僕のおすすめはやはり丹田だが、これは好みや相性があるので絶対ではない。
しかし、初めから松果体や頭頂部など上の方のチャクラを狙うと、意識が散漫になり、呼吸に集中するのが難しくなる可能性が高いので、無難に丹田辺りか、胸から下のチャクラを狙った方が瞑想状態に入りやすいのかなぁって感じはしている。
この時に、色々な思考や感情が浮かんでくると思うが、決して「無になろう、無になろう」とはせずに、その浮かんできた思考を受け入れるようにしよう。
思考や感情をただ観察するという感覚でも良い。
その内に自然とその思考は流れるように消えて行くので、そしたらまた呼吸に集中し、また感情が生まれてきたら自然と受け入れ、受け流し、またまた呼吸に集中というのを繰り返していく。
そうしたら、いつか瞑想状態に入れる時が必ず訪れる。
目安の時間などは、個人差やその時の体調によっても全然違うので、はっきりとは言えない。
僕の場合だと、このフェーズに入ってから5分ほどで瞑想状態に入れることもあるし、30分ぐらいかかる時もある。
調子が悪い時は1時間頑張っても無理な時もあるので、そんな時は潔く諦める。
あまり意固地になって苦痛な思いをしながら瞑想しても本末転倒なので、30分ぐらいやってみて、それでもダメな時は、次回また調子が整っている時にトライした方がストレスなく瞑想できる。
とにかく、気楽に楽しく瞑想してみよう。
ここがポイント
1つのチャクラに集中して、ひたすら呼吸を繰り返し、瞑想状態に入るのを待つ。
深い瞑想状態に入ったらどんな感覚?
実際に深い瞑想状態に入った時にどんな感覚になるのかを説明する。
冒頭でも触れたが、瞑想状態とは、変性意識状態、半覚醒状態、まどろみの状態、レム睡眠状態と同じような脳内の状態で、脳波で言うとシータ波の状態だ。
身体は完全に休息しているのに、脳は覚醒している状態をいう。
この、瞑想状態である、脳波がシータ波に入った時に感じる感覚は、個人差はあると思うのだが、大体みなさん同じような感覚を持っているようだ。
僕の場合で説明すると、上で伝えた呼吸法を繰り返していくうちに、急に脳が「シュっ」と縮んだような感覚が最初に起こる。
あくまで感覚だが、5ミリ~1センチぐらい脳が萎縮したような感じがする。
その後、閉じているまぶたの裏側に、白や様々な色の光が渦を巻くように動き出す。
この光の感覚は実際経験するとすぐに分かるはずだ。
同時に、手足の力が完全に抜けて、簡単には体が動かせないような状態になる。
実際に動かそうと思えば動かせるのだが、感覚としては体がベッドに張り付いたような、金縛りにあったような感覚だ。
何度か言っているが、まさに、身体は完全に休息しているのに脳が覚醒している状態だ。
このような感覚を感じたら、あなたも晴れて Welcome to 瞑想の世界だ。
初めてこの状態に入ると、とても不思議な感覚に包まれると思う。
余談だが、この状態の時に、鐘の音だったり、ヒーリングミュージックでもいいと思うのだが、とにかく良い周波数を発している音、お経なんかもそうだろう、そんな音を聞くと、余計なバリアーが無いぶん、ダイレクトに脳や心に突き刺さってくるような感じを受ける。
ゾクゾクして、音の振動までもがリアルに伝わる感覚だ。
これをトランス状態と言うのかどうかは知らないが、「別に」様みたいにドラッグに頼っている人たちは、瞑想を極めた方が良い。
少しあらぬ方向に話は逸れてしまったが、なんとなく瞑想状態時の感覚は理解できたかと思う。
実際に一度経験すればすぐに掴める感覚なので、是非この状態を目指して、楽しく瞑想にトライして欲しい。
寝落ちせずに瞑想状態に入る裏技
ここでは、寝る前に瞑想にトライすると、すぐ寝落ちしてしまうあなたに、ちょっとした裏技を教えたい。
裏技1. 昼間に瞑想
昼間の瞑想は休みの日にうってつけだ。
夜、寝る前に行うよりは、確実に寝落ちする確率は減る。
天気の良い日に、少し部屋に太陽の光が差し込むぐらいの環境で瞑想できると、なかなか気持ちが良い。
裏技2. 夜中にトイレで起きちゃったついでに瞑想
これは僕が結構やるやつだ。
夜中に尿意で目が覚めて、「ヤダなぁ」と思わずに、「よし、チャンスだ!」と思って瞑想しちゃおう。
体がだいぶリラックスしている状態なので、瞑想状態に入りやすい。
次の日が休みだったら迷わずトライだ!
裏技3. 朝起きる2時間前に目覚ましを掛けて瞑想
これも体の状態は2と同じなので瞑想しやすい。
十分睡眠をとった後なので、眠気は2よりも感じないだろう。
5時間はしっかりと睡眠をとった方が良い。
目覚ましセットは、まぁ、1時間前でも良いのだが、2時間あれば失敗してもまた少し眠れるので、僕は2時間前ぐらいに目覚ましをセットすることが多い。
裏技4. 瞑想前にコーヒーを飲む(カフェインを採る)
少し邪道に感じるかもしれないが、これはかなり効く。
コーヒーでも紅茶でもハーブティーでも良いが、瞑想前にカフェインを摂取することで、目が覚めて脳がクリアになり、良いインスピレーションを与えてくれる。
特に2や3で、寝て起きた後にカフェインを採ると、瞑想開始して20~30分後には脳が覚醒しているので、かなりの確率で寝落ちせずに瞑想状態に入れる。
僧侶なんかも、眠気覚ましにお茶を飲みまくって瞑想していたと聞くので、実は王道なのかもしれない。
これらの裏技は、休みの日や休みの前日に行えば、そんなにダメージは無いと思うので、あなたに合ったやり方を探りながらどんどんトライしよう。
瞑想状態の先にできること
瞑想状態に入ると、余計な力が抜けて脳がクリアになるので、ものすごく想像力が膨らむ。
そして、その後にできる事というのは、本当に沢山あって、例えば、チャクラを1つ1つ開いていくこともできるし、クンダリーニ覚醒もできるし、明晰夢を見ることもできるし、幽体離脱だってできてしまう。
オカルトかよ!と思うかもしれないが、オカルトとは対極にある僕が言うのだから事実なのである。
僕は幼い頃からたまに明晰夢を見ることはあったが、瞑想で明晰夢を作り出し、その中に入り込むことにも何度か成功している。インセプションの世界のように。
クンダリーニの上昇も経験済だが、この話になると急に怪しくなるので、興味のある方だけ覗いてみると良い。
幽体離脱(体外離脱)は何度かトライしたが、なかなか難しく、まだ成功はできていない。
と言うか、結構疲れるので、今はトライすらしていない。
しかしながら、幽体離脱できるという感覚は確実に理解できる。
瞑想を何度も経験している人は分かると思うが、氣、チャクラ、魂、テレパシー、幽体離脱、心霊現象など、様々なスピリチュアルな現象を、実際に自分では操れなかったとしても、理解はできるようになる。
結局は意識世界の出来事なので、そういった高次元の現象を理解できるようになると言うか、少なくとも否定することはできなくなると思う。
それだけで、あなたの視野は確実に広がるし、世界や宇宙の見方が変わってくるので、なんだかんだ言って、やっぱり瞑想って良いじゃん?ってなると思う。
瞑想の注意点!!
ここが実は僕が一番伝えたいポイントかもしれない。
瞑想をして、瞑想状態に入れると、確かに世界に対しての視野が広がったり、想像力が増したり、心に余裕ができたり、それ以外にも、不思議な感覚に包まれたり、スピリチュアルな体験をしたりというのは事実だ。
が、しかし!
そういった体験をしたからといって、決してパーフェクトヒューマンになったわけではない。
センスで程度は違えど、訓練すれば誰でも体感できるものだと確信している。
そこを完全に勘違いして、「悟りを開いたーーー!」だの、「私は神に選ばれた!」だの、「宇宙の真理が解った!」だの、大暴走しないで欲しい。
そういう人の行きつく先は、カルト教団の教祖だ。
もう一度断言するが、誰でもできる!
僕はあくまで、瞑想を通して、心を穏やかにし、不安を取り除き、活力を増大させて、現実世界をより充実させることが目的であり、それをみなさんにも目指して欲しいところなのだ。
実のところ、僕は今現在、あまり瞑想のための時間を設けてはいない。
夜中や朝方にたまーにするぐらいだ。
「ここまで来てふざけるなよー」と言われそうだが、これにはしっかりとした理由がある。
僕には妻と小さい子供がいるので、瞑想に時間を費やすよりも、家族と過ごす方が大切だからだ。
他にも、瞑想よりも優先すべき楽しいことや、やりたいことが山ほどあるので、瞑想に割く時間がもったいない。
瞑想をして、ましてや瞑想を極めようとすると、一人になる時間も相当な訓練も必要になってくる。
みなさんご存じの、ダルマで有名な禅宗の開祖である達磨大使だって、悟りを開くために瞑想にハマり過ぎちゃって、9年間瞑想し続けて手足が腐って丸くなっちゃったという逸話があるぐらいだ。
みなさんも、現実世界で生きることから逃げて、精神世界にのめり込み過ぎて、迷走しないようにご注意頂きたい。
とは言っても、やはり瞑想はなかなか素晴らしいものなので、あなたも現実世界を充実させるためにも、少しは挑戦してみるのもアリではないだろうか?
さいごに
寝ながら瞑想で深い瞑想状態に入るやり方を、分かりやすく具体的に解説してみたつもりだが、ご理解頂けただろうか?
それでも感覚やコツをなかなか掴めない時は、何度も読み返して、自分なりのアレンジなんかも加えて、良い瞑想状態に入れるように、楽しくトライしてみて欲しい。
くれぐれも、精神世界にどっぷり浸かって、変な教団を立ち上げないことを願う。
ではまた、いつかどこかでお会いしよう。
「クンダリーニ覚醒」に興味のある非常にマニアックで好奇心旺盛の方だけ、こちらの電子書籍でもお付き合い頂こう。