
学校や資格は必要?
仕事内容や年収は?


たろー
こんにちは、セラピスト歴7年&マッサージブロガーのたろーです。
今日は、
「リラクゼーションセラピストになりたい!」
もしくは、
「リラクゼーションセラピストになるにはどうしたらいいの?」
と思っているあなたに、
リラクゼーションセラピスト(マッサージセラピスト・ボディセラピスト)として働く方法や、必要な資格・学校、仕事の内容や年収のお話しなど、僕の実体験などもまじえて、できるだけ分かりやすく解説していきたいと思います。
実際に僕もマッサージブロガーとして活動する前は、温浴施設(温泉スパ)で整体やボディケアのセラピスト、バレエカンパニーでマッサージトレーナー、Google東京オフィスでのマッサージ業務、リラクゼーションサロンの経営と、約7年間、様々な職場でリラクゼーションセラピストとして働いてきましたので、この業界についてはかなり熟知しているのではないかと思っています。
なによりも、「人に癒しを与えることができる」「人から直接感謝される」このリラクゼーションセラピストという、職業の域を超えた、もはやライフワークですよね、この素晴らしさを身をもって体感していますので、みなさんにも是非お伝えできたらと思います。
リラクゼーションセラピストってなに?
そもそも「リラクゼーションセラピスト」ってなに?ということなのですが、世間では様々な呼び方がされていて、「マッサージセラピスト」や「ボディセラピスト」、単純に「セラピスト」と呼ばれたりすることもあります。
「セラピスト」と大きくまとめてしまうと、カウンセラーなどの心理療法士や、エネルギー・音楽・食事などを用いたその他のセラピストと混同してしまうので、ここでは、
ボディケア・整体・もみほぐし・タイ古式マッサージ・アロマセラピーマッサージ・リフレクソロジーなどの、人に直接手で触れて、手技を施すことにより、心身に癒しを提供する人=「リラクゼーションセラピスト」として定義したいと思います。
まぁ、呼び方は人それぞれですので、私は「ボディワーカーです」、僕は「ボディヒーラーだ」、吾輩は「マッサージセラピストである」、などご自身のキャラクターや信念に基づいて自称してもらっても良いのではないでしょうか。
この記事では、リラクゼーションマッサージを行う、ボディ系の「リラクゼーションセラピストになるには?」について解説していきますので、心理系セラピストやその他のセラピストになりたい方には参考になりません。
リラクゼーションセラピストの種類
- ボディケア・整体・もみほぐし
- アロマセラピーマッサージ
- タイ古式マッサージ
- 足つぼ・リフレクソロジー
- バリニーズ、ロミロミ、アーユルヴェーダ、ヘッドスパなど
リラクゼーションセラピストとマッサージ師の違い
海外では、ここで言う「リラクゼーションセラピスト」のことを「Massage Therapist」や、単純にマッサージをする人という意味で「Masseur(男性)・Masseuse(女性)」と呼びます。
エネルギー系やちょっとスピリチュアルよりだと「Body Worker」なんて名乗る人もいますが、やはり「マッサージセラピスト」が一番メジャーな名称になります。
日本では「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格を取得した人を一般的に「マッサージ師」と呼びますので、マッサージや指圧の治療家になりたい方は、専門学校に3年間通い、上記の国家資格を取得する必要があります。
同じく、「鍼灸師」や、接骨院・整骨院の先生になる「柔道整復師」といった治療家になるには、それぞれの国家資格を取得する必要があります。
ですので、「リラクゼーションセラピストとマッサージ師の違い」は、
あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持った治療家=「マッサージ師」
治療ではないリラクゼーションマッサージを提供する人=「リラクゼーションセラピスト」
となります。
日本でも海外と同じように「マッサージセラピスト」と普及してくれれば、分かりやすく認知度も上がるとは思うのですが、上記のよう理由から、国家資格を持っていない人が大々的に「マッサージ」と掲げられない事情があります。
リラクゼーションセラピストになる方法
では本題の、リラクゼーションセラピストになる方法なのですが、実は、リラクゼーションセラピストになるには、特に正当な方法はなく、様々な道が考えられます。
必ず行かなくてはいけない学校もなく、リラクゼーションセラピストと名乗るのに必須の資格もないので、どんな方でもリラクゼーションセラピストになることは可能ですが、一般的には、「未経験で会社やサロンに勤めて社内研修やOJTでスキルを磨く方法」と、「スクールに通って知識や技術を学ぶ方法」があります。
リラクゼーションセラピストへの道のり
- 未経験で会社やサロンに勤めて社内研修やOJTでスキルを磨く
- スクールに通って知識や技術を学ぶ→会社やサロンに勤務
- スクールに通って知識や技術を学ぶ→セラピストとして独立
(1)がお金もかからず、セラピストとしてデビューするには最短の方法です。研修期間はサロンや会社によってまちまちですが、1~2カ月程度と考えておきましょう。
研修期間中の報酬も様々で、アルバイト契約の場合は研修期間中も時給が発生するところもあるでしょうが、業務委託契約の場合、研修期間中は無報酬がほとんどでしょう。
僕の場合は、「未経験でリラクゼーション会社入社(業務委託契約)→社内でボディケアと足つぼの研修(無報酬)→約1カ月で温浴施設でショートコースデビュー→職場でのOJTや研修で徐々にロングコースも入っていく」といった流れでした。最初は20分や30分のコースのみで、入社から3カ月以内にはすべてのロングコースに入れる感じでしたね。あとはどんどんお客さんをこなしてスキルアップしていくのみです。
(2)のように、初めにマッサージスクールやセラピスト養成学校に通ってしっかりと知識と技術を学ぶのもアリですが、その場合でも会社やサロンで勤務する際は少なからず研修期間は必要になってくるでしょう。
未経験で社内やサロンで研修を受けた場合、どうしても最初に教わる人の技術や知識に左右されてしまうんですよね。そして良くも悪くも、最初に身に付けた技術の癖や、マッサージ観というものは、なかなか後から大きく変えることは難しくなってくるので、その辺りが不安で初めに正しい技術や知識を身につけたい方や、学びたいマッサージがはっきり決まっている方は(2)の流れが良いかもしれません。
(3)は、勤務時間が確保できない主婦や子育て中の方で、スクールで学んでからすぐに自宅サロンなどを開業したい方の流れになります。
このような方もかなり多いかと思われますが、「スクールを卒業して民間資格を取得したら一人前」という訳にはなかなか行きません。もちろん個人差はありますが、1年間しっかりとお客さんをこなして、やっと最低限のスキルが身につくといった感じですので、お客さんに満足してもらえるだけの施術ができるまではしばらく時間がかかることを理解して取り組んでください。
あとはどれだけ自分自身で勉強してスキルアップするか、また、どれだけ親身にお客さんに寄り添えるかが鍵になってきます。
年齢制限はあるの?
リラクゼーションセラピストを目指すのに年齢は関係ありません。
僕は会社で新人の技術研修を担当することも多かったのですが、30代・40代の方も沢山いましたし、50代の方を教えたこともあります。そしてどんどん上手になっていく方を沢山見てきました。会社やサロンによっては年齢制限を設けて採用している所もあるかもしれませんが、年齢制限なく採用してくれる会社も沢山ありますので、決して諦めないでください。
リラクゼーションセラピストは自分の心も人生も豊かにする素晴らしい職業です。なによりも「やりたい」「なりたい」という気持ちがあれば、挑戦することに年齢は関係ありません。「Never too late」です。
男性でもなれるの?
もちろん男性でもリラクゼーションセラピストになれます。僕も男ですしね。
バリバリ営業したり、デスクワークしたり、力仕事するだけが男の仕事ではありません。
やりがいのある仕事や、人を癒すことのできる仕事に憧れて、治療家ではないセラピストを志す人ももの凄く増えていますし、今後もどんどん増えていくでしょう。
一緒に癒し系男子を目指しましょうw
学歴は関係あるの?
リラクゼーションセラピストに学歴は全く関係ありません。
高卒ですぐ勤めることも可能ですし、なんなら中卒でもOKです。
僕はアメリカの大学を卒業していますが、そんな変わり種もいますし、有名な大学を卒業してリラクゼーションセラピストを目指す人もいるので、本当に色々なバックグラウンドや価値観の人達がいて、とても面白い職業です。
リラクゼーションセラピストになるのに学校や資格は必要?
上でも説明しましたが、リラクゼーションセラピストになるのに、学校や資格は必ず必要ということはありません。
ただ、重複しますが、初めにしっかりとした知識や技術を学んでおきたいという方は、マッサージスクールやセラピスト養成学校に通い、民間資格を取得するのもアリです。やはり資格をもっていると「箔」はつきますしね。
僕の場合は、会社でボディケアと足つぼの研修を受けてから約2年間は無資格でセラピストを続けて、その後タイに1カ月ほど滞在して、タイ国政府公認のタイ古式マッサージ資格と、アロマオイルマッサージ・スクラブマッサージの資格を取得しました。
僕の周りも、初めは未経験・無資格で働いてから、自分の興味あるマッサージや、技術を突き詰めたいマッサージのスクールに通うという人が多かったですね。
基本的に、マッサージスクールやセラピスト養成学校に通って卒業すると、その機関独自の民間資格が取得できるといった感じです。
リラクゼーションセラピストの種類と仕事内容
上でもさらっと紹介しましたが、リラクゼーションセラピストの種類としてはこんな感じですね↓
リラクゼーションセラピストの種類
- ボディケア・整体・もみほぐし
- アロマセラピーマッサージ
- タイ古式マッサージ
- 足つぼ・リフレクソロジー
- バリニーズ、ロミロミ、アーユルヴェーダ、ヘッドスパなど
仕事の内容としては、上記の施術がメインで、それに関わる接客業務、お店によっては受付業務や清掃等がある感じです。
時給制のアルバイト契約でしたら、施術以外にも店舗運営に関わる業務全般を行うことになるでしょう。
温泉やスーパー銭湯などの温浴施設内勤務や、ホテル内勤務ですと、受付業務なしで黙々とマッサージだけを行う店舗もあります。
じゃあどんな職場を選んだら良いかというと、
「ボディケア・整体・もみほぐし」のセラピストを目指したいのであれば、路面店や複合施設内のリラクゼーションサロンや整体院に勤めるか、温浴施設内にテナントとして出店している会社に勤めるかになります。最近巷に溢れている、60分3000円クラスの格安マッサージ店もこちらに該当します。
「アロマセラピーマッサージ」ですと、街なかのリラクゼーションサロン、数は限られてきますが温浴施設、高級路線ですとホテルスパ、あとはちょっと怪しい店舗も多いので注意が必要ですが出張マッサージ店なんかもあります。
「タイ古式マッサージ」でしたら、路面店のタイ古式マッサージ専門店に勤めるのが王道ですが、温浴施設にも少ないですがあることはあります。
「足つぼ・リフレクソロジー」だと、専門店か温浴施設になります。もちろん足つぼやリフレ一本でやっていくのもアリですが、せっかくならボディケアやアロママッサージなど、他のマッサージも学んだ方が、セラピストとしての幅も広がります。
その他のバリニーズ、ロミロミ、アーユルヴェーダ、ヘッドスパなどのセラピストになりたい方は、サービスを提供しているお店自体が限られてきますので、そこにアタックして勤務するか、スクールに通ってご自身でお店を開くかになってきますね。
ではこの中で、どの職場で働くのがおすすめかと言いますと、未経験で初めに働くなら「温浴施設」になります。
理由としては、まず給料が良い点ですね。路面店ですと格安マッサージ店が増え過ぎていて価格崩壊が起こっています。今や60分3000円が当たり前になっていますよね。
一方、温浴施設内はまだ高価格がキープされています。温浴施設内で働く場合は、基本的に業務委託契約となり、歩合制になりますので、施術単価が高ければ、それだけお給料も高くなります。詳しくは下で説明しますね。
あとは何といっても、数をこなすことができることです。マッサージが上手になるには、やはりどれだけお客さんに入ることができるかなので、その点で路面店に比べて温浴施設は圧倒的に強いです。
1日に3人のお客さんしか入れないのと、1日に6人のお客さんに施術できるのとを比べたら、1年でみると歴然とした経験の差が生まれてしましますよね。
もちろん温浴施設の人気度や、スタッフの数によってお客さんに入れる数は変わってきますが、それでも路面店よりは高単価で客数も多いでしょう。
また、様々なマッサージ技術を覚えられるのも素晴らしいところです。
これも施設によりますが、ボディケアと足つぼは、ほぼ確実にセットで覚えられますし、店舗によってはタイ古式マッサージやヘッドマッサージやハンドリフレクソロジー、女性ですとそれに加えアロマオイルマッサージも習得できます。
どの店舗で、どんな種類のマッサージサービスを提供しているかをチェックして、あなたに合った職場を選びましょう。
リラクゼーションセラピストの年収と労働時間
気になるお給料の面ですが、アルバイト契約の時給制と、業務委託契約の歩合制に分かれています。
リラクゼーション会社で正社員として働く道もありますが、こちらはセラピストを目指す人ではなく、店長になって店舗運営に携わりたい方や、エリアマネージャーとして店舗を統括したい方向けですので、ここでは割愛します。
大ざっぱに分けると、リラクゼーションサロン・タイ古式マッサージ店・アロマセラピーマッサージ店などの路面店はアルバイト契約の時給制が多く、温浴施設・ホテル内マッサージ・出張マッサージ店は業務委託契約の歩合制が多いです。
路面店でも、一部の格安マッサージ店は歩合制を取り入れていたり、全国に何店舗も展開しているリラクゼーションサロンやアロママッサージサロンは正社員や契約社員として雇用している会社もあります。
アルバイトの時給や勤務時間、正社員・契約社員の月給は、そのサロンや会社によってかなり違いがあり、ここでは具体例は挙げられないので、ご自身で求人情報をチェックしてみてください。
業務委託の歩合制については、完璧ではありませんが、一例として紹介しますので、参考にしてみてください。
温浴施設勤務(1年目)僕の場合
分給40円 x 平均施術時間250分 x 勤務日数24日 = 月給240,000円 = 年収288万円
※1日拘束時間10時間、月6休み
現在はスタートの分給がやや下がって37円ぐらいが相場でしょうか。僕の場合は半年後には42円になって、その時には指名客もいくらか付いていたので、1日の施術時間も250分~300分程度でした。なので月給としては、24万~30万ぐらい、年収でしたら300万円前後といったところですね。業務委託なので、その額がまるまる手取り額になります。ただ、確定申告は自分でやる必要があります。
温浴施設勤務(3年目)僕の場合
分給48円 x 平均施術時間320分 x 勤務日数22日 = 月給337,920円 = 年収405万円程
※1日拘束時間9時間、月8休み
職場は変わっていますが、この頃になると分給も上がっていますし、指名客もついているので、月にしっかり8日休んでも、平均的にはこれぐらい稼げる感じでした。職場にいる時間は9時間ですが、実働の施術時間は5時間程度なので、時給換算すると2800円超えですね。余りの4時間は完全フリーでしたので、小説を読んだり、ビジネスの勉強をしたりしていました。
格安マッサージ店勤務(路面店)例
分給32円 x 平均施術時間240~360分 x 勤務日数22日 = 月給16,896~253,440円
※1日拘束時間9時間、月8休み
上の条件だとこのぐらいになるかと思います。単価が安い分、分給も低いですが、指名客はつきやすいはずですので、人気セラピストになれれば月30万も余裕ではないでしょうか。
業務委託の場合、ある程度経験を積んで、実力もついてきたら、歩合の交渉もできますし、勤務時間もかなり融通がきくようなってくるので、かなり自由に稼ぎやすい環境が整います。
僕もセラピスト5年目ぐらいになると、分給で50円、週4日勤務、週1でGoogleでオフィスマッサージ、たまに個人で出張マッサージと、かなり自由に働いて、コンスタントに月35万以上は稼いでいました。
僕は1日8時間勤務、週休2日を貫いていたので、この程度でしたが、1日12時間以上働いていたり、週休1日なんかの人もザラにいましたので、そんな人は40万以上は当たり前、繁忙期は50万以上稼いでいましたね。
アロママッサージがある店舗だと、単価も高いので、歩合制の場合は女性の方が圧倒的に稼げる職場でもあります。
また、同じ職場に長く勤めて、指名客で埋まるぐらい人気のセラピストになれば、1日で20,000~25,000円ぐらいは稼げてしまいます。
リラクゼーションセラピストに向いている人・向いていない人
「はたして自分はセラピストに向いているのだろうか?」というのも気になるところだと思います。
一番はやはり、お客さんに寄り添うことができ、癒したいという気持ちが強い人がセラピストに向いている人と言えるでしょう。
明るくポジティブな人は、お客さまを元気にする力があるでしょう。
一方で、話し下手でネガティブな人でも、相手の気持ちや痛みに寄り添い、一生懸命癒そうという気持ちがあれば、必ずお客さまにも伝わります。
どんな人でも、癒しの心を持っていれば、必ずそれを必要としてくれる人は現れますので、常にお客さまの気持ちを考え、良いセラピストを目指しましょう。
ただ、自分勝手な人や、相手の痛みを理解しようとしない人はセラピストには向いていないでしょう。
残念ながらセラピストの中にもそのような人は一定数存在しますし、お金の為にこの仕事を選択している人もいるでしょう。
ここでは、そのようなセラピストが増えないでほしいという僕の願いを込めて伝えさせて頂きます。
また、ネット上ではマッサージに向いている手、そうでない手などが挙げられたりもしていますが、そのような勝手な意見であなたの夢を諦める必要はありません。
どんな手でもそれに適したマッサージ方法はありますし、あなたの手じゃなきゃダメだというお客さまも必ずでてきます。
具体的には、太くて柔らかい指だと包み込むような優しいマッサージができますし、細くて固めの指だとピンポイントに強い刺激を与えることができます。
僕の手も男性にしては柔らかすぎて、「強揉み」には不向きな手ですが、体重のかけ方や、当てるポイントのずらし方で対応できますし、自分の手に合った施術方法を確立することもできました。
体格も全く関係ありません。
小柄で体重が軽い女性でも、素晴らしいセラピストはいくらでも居ますし、体重が重くても、その圧を手や指に伝えることができなければ意味がありません。
沢山経験を積んで、自分自身の体格や手指、性格や目指したいセラピスト像に合ったマッサージ方法を少しずつ確立していきましょう。
リラクゼーションセラピストのやりがい・メリット
リラクゼーションセラピストの一番のやりがいは、なんと言っても、
「人に直接感謝される仕事」
ということでしょう。
世の中にある仕事は、すべてが必要で、間接的には誰かが感謝していることでしょう。
しかし、ここまで直接的にお客さまから感謝の意や言葉を受け取れる仕事は、マッサージセラピスト以外に考えつきません。
美容師さんなんかも近いとは思いますが、「こんな素敵なヘアスタイルにしてくれて本当にありがとう」なんて言葉は、そうそうかけられないのではないでしょうか?
マッサージセラピストをしていると、毎日と言っていいほど感謝の気持ちを受け取ることができます。
もちろんそこまでのセラピストになるには、経験や日々の努力が必要になってきますが、ある程度のマッサージ技術が身に付き、心を込めて施術することができれば、その日が来るのは思ったよりも近いですよ。
また、「癒しの空間」をお客さまや仲間と共有することで、あなたの心や考え方、日々の生活が豊かになります。
日々の重圧に押しつぶされそうになったり、ストレスでイライラしたりと、不安定な心で生活することが多い社会の中で、リラクゼーションセラピストとしてお客さまを癒したり、逆にお客さまに癒されることも多々ある環境に身を置くと、自然と心が洗われていく感覚になります。
あなたの心もきっと、沢山の優しさで包まれることでしょう。
ちょっとトーンが変わって、ゲスな話にはなりますが、お金を稼ぎやすいのもメリットでしょう。
学歴や経歴、性別に関係なく、マッサージのテクニックを磨いて、お客さまに寄り添うことができれば、必ず稼ぐことができます。
勤務時間も休日も融通が利きやすいので、主婦や子供のいる女性の方にも稼ぎやすい仕事です。
少なくとも一般的なパートの仕事に就くよりは、遥かに稼ぎやすいと思います。
僕も週休2日は徹底していましたし、毎年1回は2、3週間の休暇を取って海外旅行に行っていました。
リラクゼーションセラピストの悩み・苦労
正直、パッと思いつくような悩みや苦労は、僕の経験上ではあまり思いつかないんですよね。
あるとしたら、これはどこの業界や職場に行っても同じことが言えるのですが、職場スタッフとの人間関係でしょうか。
残念ながら、すべてのセラピストが癒し系で穏やかな人ばかりという訳ではなく、自己中でガツガツした人も少なからず紛れ込んでいますので、その辺りでちょっとギクシャクすることもあるかもしれません。
また、リラクゼーションセラピストも接客業になりますので、中には心ないお客さまもいますし、自分の施術が気に入ってもらえなかったり、時にはクレームが入ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、自分の技術や接客がまだまだ未熟だったのだと捉え、それを糧にスキルアップしていくしかありません。
あとは何でしょう?
一般職の人が休みの時に休めないことでしょうか?
もちろん休んでもいいんですよ。いいんですけど、せっかくなら稼ぎたいでしょ?
土日祝日、年末年始、夏休み、GWなんかは稼ぎ時になりますので、一般職の方が優雅に休暇を過ごしている時は、せっせと働かなくてはいけません。
どうでしょう、このぐらいでしょうか?
ただ確実に言えることは、上記の苦労や悩みなんかと比較にならないぐらい、素晴らしい体験や感動、人々の温かい心と触れ合うことができるのが、リラクゼーションセラピストのお仕事なので、興味があれば迷わずトライしてみましょう。
リラクゼーションセラピストのキャリアアップ
一番分かりやすいキャリアアップの道としては、セラピストとして経験を積んだ後に、独立することでしょう。
リラクゼーションサロン経営、自宅でプライベートサロン開業、出張マッサージなど、様々な道が開けてきます。
このリラクゼーションやマッサージ業の営業というのは、もの凄く稼ぎやすいビジネスなんですよね。
これはあのホリエモンさんもおっしゃっているのですが、まず第一に仕入れコストとランニングコストがほぼゼロということですよね。
基本、体一つあればやっていける職業ですので、ベッドや備品、消耗品など多少の初期費用と微々たるランニングコストだけで営業できてしまいます。
出張マッサージなら初期費用はほとんどゼロに近いですし、自宅サロンでしたら20~30万あれば十分、小規模なリラクゼーションサロンだと100万~200万ほどで店舗経営ができてしまします。
僕もベッド3台の小さなリラクゼーションサロンを経営していたこともあるのですが、東京でも初期費用は150万程度に抑えることができました。
実店舗でここまで初期費用とランニングコストがかからずに営業できるビジネスは他にはないのではないでしょうか。
必ずしも独立が最終目標、最高峰という訳ではありません。
雇われでも、マッサージ技術や接客のスキルを磨き、人気セラピストになって指名客が増えれば、十分すぎるお金を手にすることはできます。
僕のように色々な職場を渡り歩き、様々なマッサージを習得することで、セラピストとしての幅を広げることもできるでしょう。
リラクゼーションセラピストには、お金を稼ぐよりももっともっと大切なことは沢山あります。
あなた自身が思い描くセラピスト像を大切にして、あなたにとっての真のセラピストを目指しましょう。
リラクゼーションセラピストの将来性
リラクゼーションセラピストの需要は今後ますます高まるでしょう。
少なくとも日本においては、このストレス社会が急激に改善されるとは到底思えませんし、少しでもストレスフリーで快適な生活を送りたいと、癒しを求める人は増えてくるでしょう。
ITの発達も無関係ではありません。
IT系企業やエンジニアが増えれば増えるほど、肩こりや腰痛に悩む人も比例して増えていきます。
僕もGoogleの社内でオフィスマッサージを行っていましたが、毎日ほぼ100%マッサージの枠は埋まっていました。
このように、身体のケアがどうしても必要なエンジニアさんは増えていきますし、社員の健康・メンタルヘルスの管理とモチベーション維持の為に、福利厚生としてマッサージサービスを取り入れる企業も増加するでしょう。
それに加え高齢化社会に歯止めがかからない状況ですので、身体のケアが必要な高齢者の数は確実に増えてきます。
もちろん、テクノロジーやAI技術の進歩により、今よりも快適なマッサージチェアやマッサージ器は開発されるでしょうが、やはり「人対人」には勝てません。
そこを危惧するよりも、今後ますます増えていくであろう、格安マッサージ店に対して、自分の施術がどう差別化できるか、どれだけお客さまに寄り添い、最高の癒しを提供できるかが、あなたのリラクゼーションセラピストとしての将来を握る鍵となるでしょう。
まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます。
かなり長文になってしまいましたね、、、
なるべく分かりやすく、「リラクゼーションセラピストになるには?」について解説したつもりですが、理解できましたか?
何はともあれ、リラクゼーションセラピストという職業は、大いに人に感謝され、人々や自分自身をも癒すことのできる、本当に素晴らしい職業なのです。
この記事を読んで、少しでもセラピスト業に興味を持ってくれたり、ちょっとでもあなたの背中を押すことができたのなら幸いです。
是非あなたも癒しの世界に飛び込みましょう。